犬の手作りごはん

犬の手作りごはんにおすすめ野菜「キャベツ」の解説。胃粘膜の保護に【初心者向け】

柔らかい春キャベツ、肉厚な冬キャベツなど「キャベツ」は1年を通して美味しくいただける野菜です。

実はこのキャベツ、犬の手作りごはんにもとても使える優秀野菜

胃の粘膜を保護する「ビタミンU(キャベジン)」を含む、胃腸に優しい野菜でもあります。

この記事を読むことでわかること:

  • 犬の手作りごはんにキャベツを利用するメリット
  • 注意点
  • キャベツの栄養価

以下、解説記事。

犬の手作りごはんにキャベツを利用するメリット

キャベツは通年手に入る手頃な野菜です。ビタミン類、食物繊維が豊富

栄養価が高く、細かく刻む、柔らかく煮込むことで手作り食が初めての犬でも受け入れやすい野菜です。

また、野菜に慣れ犬であれば生のままでも美味しくいただけます

生で、炒めて、煮込んでと調理のバリエーションが豊富なこともキャベツの魅力です。

利用時の注意点

キャベツの外側にある硬い葉は、犬のお腹に合わない場合もあります

スーパーではよく、箱が用意されていて外側の緑色が濃い硬い葉をお客さんが剥いて柔らかい中身だけを購入できるようにしてありますよね。

外側の硬い葉は、ジャキジャキしていてあまり美味しくはありません。人が食べても美味しいと感じられる柔らかい部分が犬にもおすすすめです

豊富なビタミン類

キャベツの栄養素の特徴は豊富なビタミン類です。

ビタミンC

抗酸化ビタミンとして有名。体内でタンパク質からコラーゲンを合成する際にも必要。水溶性に水に溶けやすい。

ビタミンK

出血を止めるのに欠かせない「止血ビタミン」。骨を丈夫にする働きもあります。脂溶性。

ビタミンU(ビタミン様物質:キャベジン)

成分名「キャベジン」は胃腸薬としても有名な製品名にもなっています。あのキャベジンです。

ビタミンUは正確に言えば「ビタミン様物質」に分類されます。ビタミンではないが、ビタミンに近い働きをする成分です。

ビタミンUは胃酸の分泌を抑制し、胃や十二指腸粘膜の新陳代謝を促し修復する働きを持ちます。

初心者は煮込み料理がおすすめ

犬の手作り食初心者はキャベツは加熱し、柔らかくした「煮込み」がお勧めです。

ビタミンC、Uは水溶性。水に溶け出す性質があるため、煮込みにして汁ごと犬に与えると栄養の損失が防げます。

生で与える場合も、水にさらすのは短時間にとどめます。

まとめ

  • キャベツはビタミン類と食物繊維が多く犬にもおすすめ
  • 固い外側の皮は避ける
  • 初心者は煮込みがおすすめ
  • 煮汁こと食べる料理が向く
  • ビタミンUは胃粘膜の保護に役立つ。胃腸の調子が悪い犬に

こちらも合わせてご参考に:

犬に野菜ってあげていいの?与えてダメなものではないですよ。詳しい理由と解説【初心者向け】

犬の手作りごはんレシピ「さんまと大根の煮物」柔らかく煮て骨ごと【初心者向け】

犬の手作りごはん秋刀魚

犬も大好き!魚を使った手作りごはんメニューです。

今回は「さんま」を圧力鍋で煮て骨ごといただきます。圧力鍋があると、10分でさんまは骨までホロホロに。

魚を美味しく骨まで食べてカルシウム補給を。

これはレシピ、作り方、圧力鍋の紹介をまとめた記事です。

秋刀魚を骨ごと!圧力鍋の魅力を解説

犬の手作りごはんを実践される方には、心より圧力鍋をお勧めします。

「圧力鍋って爆発しそうで怖い…だからなんか躊躇しちゃうんだよね」

そういう気持ち、すごくわかります。私自身も過去そう思っていましたから。友人に圧力鍋の便利さを語る際も「すごく便利そうだけど、やっぱり爆発しそうで怖い」という答えが必ず返ってきます。

圧力鍋が危険だったのは過去の話です。今は静音設計で安全性も格段に向上しました。滅多なことでは爆発しないのでそこは安心してください。

何と言っても時短が魅力。さんま5分、牛すじ25分

圧力鍋の魅力は何と言っても「時短」です。

さんまを骨までホロホロにしたいのであれば5分も加圧すれば十分。固い牛すじですら25分で下ゆで完了です。

圧力鍋を使い始めてから、今まで2時間かけて鍋でコトコト牛すじを煮ても全然柔らかくならず、生臭いゴムを齧るような味にしかなりませんでした。

それが圧力鍋だとたったの25分で下ゆで完了!とろとろの牛すじになります。

牛すじはコクと旨味があり、犬も大好き。コラーゲンも豊富です。

栄養たっぷりで旨味もどっしりありますが、調理方法がとにかく面倒臭いでの我が家では躊躇していた食材でもあります。

圧力鍋導入以降は、牛すじ、牛スネ肉を本当に手軽に調理できるので犬の手作りごはんのバリエーションが広がりました。

何より本当に便利ですね。人用の食事も、カレー、肉じゃがは10分で煮込み完了します。料理のハードルが下がってかなり便利になりました。

ご飯を炊き忘れた時だって、浸水なしで白米3分で炊けますからね。とにかく便利。もう使わない理由がありません。

個人的なオススメは「フィスラー」のビタクイックシリーズです。


写真は4.5L。圧力鍋初心者の方であればまずは4.5Lか使いやすい大きさです。我が家はこの4.5Lと6Lのサイズ2種類を使い分けています。

煮豆も瞬時にできますし、仕事と家事を両立させているような、とにかく時間がない!という方は圧力鍋を使ってぜひ楽をしていただきたい。

材料と作り方

ここから材料と作り方の解説です。

大型犬20kg×2頭×2回分です。犬の体の大きさによって量を調節してください。

材料

  • さんま:4本
  • 大根:1/4本
  • ご飯・水・片栗粉:適量

作り方

  • さんまは頭と尾、内臓を除き筒切りにする
  • 大根は皮をむき、厚さ1センチのいちょう切りにする
  • 鍋にさんまと大根を入れ、材料がかぶる程度に水を入れる
  • 圧力鍋で高圧で加圧5分、その後自然放置
  • 圧が抜けたら、水溶き片栗粉を加えとろみをつける
  • 器にご飯をもり、さんまと大根をとろみがついたスープごと盛り付ける

ごはんに「とろみ」をつける理由

シニア犬の場合、舌や喉の筋力が衰え水っぽいごはんだと「食べにくい」「飲みこみにくい」です。

片栗粉で「とろみ」をつけると、喉や舌の力が弱った犬でも食べやすくなります。

我が家ではシニア期14歳の犬、7歳の犬がいますので食べやすさは14歳の犬の方へ合わせています。

魚を骨ごと食べてカルシウム補給を

さんまを骨まで柔らかく煮ることで、美味しくカルシウム補給ができます。

青魚で「EPA」「DHA」の補給を

さんまは青魚の仲間です。青魚には

  • EPA:抗血栓作用、血中脂質のバランスを整える
  • DHA:血中脂質のバランスを整える

が豊富です。

EPA、DHAは犬に体にとって良いものですが「酸化しやすい」のも特徴。魚を購入したら、出来るだけ新鮮なうちに調理し、犬に与えましょう。

まとめ

さんまは小型の魚。圧力鍋で骨まで柔らかくすれば丸ごと食べられます。

青魚類はEPA、DHAの供給源。魚は良質のタンパク源でもあります。

犬というと「」というイメージですが、魚も喜んで食べます。魚をメニューに加えることで犬の食生活がより豊かで楽しいものに。

参考:犬の手作りごはんに「魚」を使うべき理由5つ【初心者向け】

犬に野菜ってあげていいの?与えてダメなものではないですよ。詳しい理由と解説【初心者向け】

犬に野菜ってあげていいの?」これって手作りごはんをやっていく上で永遠のテーマとも言える悩みですよね。

結論から先に言うと「玉ねぎなど、犬に明らかに害のある食べ物以外は基本OK」です。

ただし条件付きOKの野菜もあるため、野菜に関しては単純に「良い・悪い」が言えません。

「犬は肉食動物なので野菜は体に負担」と言うのは明らかに間違いです。ネット上に多い記述なので要注意。

この記事では「犬と野菜の関係」を正しく解説し、与える際の注意点も併せてお話しします。

大雑把な結論:犬に野菜は問題ない。ただし…

野菜といってもいろいろありますよね。

犬のとってダメな野菜をまずしっかり理解しましょう。

ネギ類はNG×

長ネギ、玉ねぎなどの「ネギ類」に含まれる成分(アリルプロピルジスルフィド)は犬が許容量を摂取すると「玉ねぎ中毒」を引き起こします。

参考:犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】

玉ねぎ中毒」になると赤血球が壊れ、中の色素が尿に漏れ出てきます。赤〜濃いオレンジ色に近い「ヘモグロビン尿」がでます。この症状があるときはすぐに動物病院へ。

きのこ類は条件付き△

手作りごはんの本やネット上のレシピには「きのこ」を犬の手作りごはんに勧めている記事もあります。しかし犬によっては「きのこ」を与えると嘔吐する場合があります。

きのこは犬にとって消化しにくい食物です。与える際はごく少量に止めるか、細かく刻んで少量から始めて様子を見ましょう。

尚、きのこ類は絶対に「生」で与えてはいけません。

きのこの生食はヒトでも食中毒の危険があります。

犬に野菜がダメって何故言われるのか?

犬は肉食動物なので「野菜」は消化に悪い、適さないという説をネット上でよく見かけます。

これは明らかに誤りです。以下解説。

犬は雑食動物です

犬の祖先は狼、狼は肉食、だから犬も肉食、という風に誤解されています。これは誤り。

犬は雑食動物。肉も食べますが、穀物食、野菜にもよく適応します。

野菜を犬は消化できないから負担は「間違い」×

野菜に含まれる「食物繊維」を消化し、自分のエネルギーとして利用できるのは草食動物です。

草食動物は消化管に微生物を飼っていて、その微生物に食物繊維を分解してもらい、その副産物をエネルギー利用しています。

犬も人も自前の消化酵素では食物繊維を消化できません

犬・人でも腸内細菌がごくわずかに食物繊維を分解し、そこから微量なエネルギー利用も行われているようです。それでも必要なエネルギーをまかなうほどではありません。

食物繊維のメリットはむしろ「消化できないこと」にあります。

消化できないからこそ、腸内で膨らみ排便を促す、腸内の不要物を吸着し排泄を促すなど様々なメリットがあります。

消化できない=体に負担とは限らない

ということです。

初心者におすすめの「野菜」5種

犬の手作りごはん初心者でも扱いやすい「犬におすすめの野菜」を5つ厳選してご紹介します。

1:白菜

柔らかく癖のない「白菜」は初心者におすすめです。柔らかく切り、食べやすい大きさに切って与えます。

他の素材の味が染み込みやすいので、肉と合わせると野菜が初めての犬でも抵抗なく食べられます。

2:にんじん

緑黄色野菜のにんじんはβ-カロテンが豊富です。β-カロテン抗酸化力が高く体内の酸化防止におすすめです。

犬は甘みを好みます。にんじんを柔らかく煮て甘みを引き出すと犬にも食べやすい。食べやすい大きさに切って与えます。

3:きゅうり

水分が多く、ぽりぽりとおやつ代わりに食べる犬も。暑い時期の水分補給にも最適です。

与える際は薄くスライスして。生でも、炒め物でもOKです。

4:キャベツ

胃の粘膜を保護する「ビタミンU(通称:キャベジン)」が豊富。「ビタミンC」も豊富で特に芯の近くに多く含まれます。

火を通すと柔らかくなります。手作り食にまだ慣れていない犬には加熱して与えます。野菜に慣れている犬であれば、生でも加熱でも。

キャベツの解説記事はこちら:犬の手作りごはんにおすすめ野菜「キャベツ」の解説。胃粘膜の保護に【初心者向け】

5:トマト

トマトの酸味や甘みを好む犬は多く、生で、トマト煮込みでと手作り食に活躍するのはトマトです。

トマトには「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」が多く含まれています。

トマトの赤い色素である「リコペン」はβ-カロテンよりもさらに強い抗酸化力が備わっています。

生で、加熱でも犬のごはんに使えます。缶詰を使えば通年トマトを利用でき、便利です。

トマトの詳しい解説がこちらを参考に:犬の手作りごはんにおすすめ野菜「トマト」の解説【初心者向け】

まとめ

  • 「犬に野菜はダメ」ではなく「ダメな野菜もある」が正解
  • 消化できないから体に悪いというわけではない
  • ダメな野菜はその理由も知っておこう
  • 初心者は加熱、細かく刻むなど消化良い調理法でチャレンジしよう

犬の手作りごはんに「納豆」ってあり!?納豆は犬に超おすすめ食品!【初心者向け】

え!犬に納豆ですか?」犬に納豆というと大抵の場合びっくりした反応が返ってきます。

でも、犬に納豆を与えている人は結構多く「我が家の犬も大好き!」という声も実際よく届きます。

この記事では

  • 犬に納豆を与える栄養学的メリット
  • 与える際の注意点
  • おすすめの与え方

を解説します。

犬に納豆は与えてOK!むしろおすすめ!

犬に納豆を与えても大丈夫です。ただし、大豆アレルギーがある場合は当然ですが与えてはダメです。

おすすめの理由を以下に解説します。

1:納豆=大豆製品は貴重なタンパク源

大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富です。しかも植物性の食品の中では珍しく「アミノ酸バランス」が良い食品でもあります。

2:発酵食品だから消化がしやすい!

大豆をただ茹でて与えた場合、消化はあまりよくありません。お腹を壊すことはありませんが、ほぼ消化されずに便として出てきます。

これだとせっかくの栄養が消化・吸収されず勿体無いですね。

その点「納豆」は「発酵食品」のため、大豆のたんぱく質が犬でも消化しやすいように変化しています。

納豆には様々な種類がありますが、犬には「ひきわり納豆」がおすすめです。あらかじめ砕いてあるので、犬も消化がしやすいです。

犬は基本、丸呑みの生き物です。あらかじめ砕いてある「ひきわり納豆」の方がより効率よく消化できます。

3:エネルギー代謝に関わる「ビタミンB2」が豊富!

エネルギー代謝、細胞の再生に関わる「ビタミンB2」、納豆はゆで大豆の約6倍と豊富に含みます。

ビタミンB2」は皮膚や粘膜を健康に保つのにも必要です。

4:カルシウムを骨に定着させる「ビタミンK」も多い!

納豆は「ビタミンK」を多く含みます。カルシウムを骨に定着させるのを「ビタミンK」は助けます。

5:アレルギーなどで動物性食品が食べられない犬の「ビタミンB12」供給源

ビタミンB12は造血作用に欠かせない栄養素ですが、動物性食品に含まれるという特徴があります。

そのため、アレルギーなどで動物性食品を口にできない犬は不足しがちです。

この場合、植物性食品の中でも発酵食品である「納豆」がビタミンB12の供給源となります。

与える際の注意点

納豆はどうしてもネバネバします。そのため、犬種によっては口周りの長い毛に納豆がついてしまい、ベタベタする場合があります

特に毛が長い犬種の場合、納豆を食べた終わった後にネバネバが付置いていないかチェックが必要です。

おすすめの与え方

  • 卵と一緒に「納豆卵がけごはん
  • オクラと一緒に「ネバネバごはん
  • ご飯と炒めて「納豆チャーハン
  • ドライ納豆もおすすめ

卵についてはこちらの解説記事も併せてご覧ください→犬の手作りごはんに「卵」ってどうなの?卵はおすすめ完全栄養食品!【初心者向け】

まとめ:納豆は犬にも栄養満点!ひきわりがおすすめ

  • 犬に納豆は与えてもOK
  • 発酵食品で犬にも消化がしやすい
  • ひきわり納豆だとなお良し
  • ネバネバが口周りを汚すことがあるので注意

納豆を好きな犬なら豆腐も好きになるかもしれません。豆腐の解説の併せてどうぞ。

犬の手作りごはんに「卵」ってどうなの?卵はおすすめ完全栄養食品!【初心者向け】

犬の手作りごはんに「」って使っていいの?手作りごはん初心者の方はまず、どんな材料だったら安心して使えるかで悩みますよね。

そこで今回は「」について解説します。結論から先に言うと「」は犬が食べても問題ありません。栄養価が高く、むしろおすすめ。

この記事を読むことであなたは

  • 卵を犬に与える栄養学的メリット
  • 卵を与える際の注意事項
  • おすすめの与え方

が分かります。

卵は犬にあげても大丈夫!

卵(鶏卵)は犬に与えても問題のない食材です。

ただし、卵アレルギーがある場合は禁忌です。

卵の栄養学的メリットを知ろう!

卵には様々な栄養素が含まれます。ほぼ完全栄養食品として、昔から子供や病人の「滋養強壮食品」とされています。

鶏の雛を育つのに必要な栄養が全て含まれるため、犬が食べてもメリットが大きい食品です。

1:質の良いタンパク源

卵の優れた点は何と言ってもタンパク質の質の良さ。アミノ酸バランスの良さです。

アミノ酸バランスが良いほど体内で利用しやすいです。

参考:卵はアミノ酸スコア100

ただし、人間の必須アミノ酸での計算。食品のアミノ酸バランスを見る際の大まかな参考になる。犬の必須アミノ酸は人の必須アミノ酸+アルギニン

2:ビタミンCと食物繊維以外の全ての栄養を含む

卵の含む栄養は多岐にわたり、ほぼ全ての栄養を含んでいると言えます。

卵を与える際の注意点

卵は加熱でも、生でもOKです。ただし、賞味期限は守りましょう。卵の賞味期限は「生で食べても大丈夫な期限」が記載されています。

生で与える際は出来るだけ新鮮なものを与えるようにします。

おすすめの与え方

手作りごはん初心者の方は

  • ゆで卵を粗みじん切りにしてトッピング
  • 目玉焼きにしてご飯にのせる
  • ご飯と一緒に炒めて「卵チャーハン」に

加熱の方が、初めは安心できます。

まとめ

  • 犬に卵を与えても大丈夫、ただし卵アレルギーには注意
  • 卵はできるだけ新鮮なものを。賞味期限内に使い切ろう
  • 初心者は加熱して与えるのがおすすめ

犬の手作りごはんに「魚」を使うべき理由5つ【初心者向け】

犬のご飯=「肉!」というイメージですが、犬の手作りごはんには「」も使えます。

え??犬に魚?」と驚く方もいますが犬のごはんに「魚」を使わないのはむしろ勿体無いですね。

この記事では「犬の手作りごはんに魚を使うべき理由5つ」をご紹介します。

  • 魚は良質のタンパク源
  • 魚は犬の体に良い「不飽和脂肪酸」の宝庫!
  • 犬だって旬を楽しめる!「季節の魚」をどんどん食べよう!
  • 小魚は丸ごと柔らかく煮れば「カルシウム補給」にぴったり
  • 肉類にアレルギーがある犬は「魚」で代用してみよう

以下、解説です。

1:魚は良質のタンパク源

魚のタンパク質はアミノ酸バランスが良く、犬の体の中で効率よく利用できます。

2:不飽和脂肪酸の宝庫!

魚には健康維持に有益な成分が豊富。特に不飽和脂肪酸のDHA、EPAは魚の油脂に特有な成分。

DHA

魚類の油脂に豊富に含まれる。

  • 動脈硬化、高血圧、痴呆の予防
  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下

EPA

  • 抗血栓作用
  • 脳卒中、高血圧、動脈硬化の予防
  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下
  • アレルギー症状の改善

DHA、EPAについては「脂肪酸」でも詳しく解説しています。

3:魚で犬も「旬」を楽しもう!

四方を海に囲まれた日本では、季節ごとに多くの種類の魚を楽しめる。

旬の魚は栄養価も高い。

例えば産卵期前の秋に、旬を迎える魚は脂乗りが良く、身が締まっている。

魚の旬は専用のカレンダーが提供されている。地域ごとに違うので、自分の住んでいる地域の「お魚カレンダー」を検索してみると良い。

参考:北海道お魚図鑑

初心者が扱いやすいのは、鮭、ニシン、さんま、イワシ、鯖、鱈など。

4:小魚は骨まで柔らかく煮て丸ごと「カルシウム源」に!

イワシ、さんまなど小型の魚は筒切りにして骨まで柔らかく煮ると、丸ごと食べることができる。

骨ごと食べたい場合は圧力鍋の使用がおすすめ。短時間で魚を骨までほろほろに柔らかくすることができる。おすすめはフィスラー社のビタクイック

カルシウムを小魚で取るメリット

さんまにはビタミンDが豊富に含まれているビタミンDはカルシウムの吸収を助け、血中カルシウム濃度を高めます

カルシウムはある程度、血中濃度が高くないと骨に定着しません

小魚を骨ごと食べると、カルシウムとビタミンDを同時に摂取できるので、骨を丈夫にするのに役立ちます。

サンマを圧力鍋で加圧し、骨ごといただくレシピを紹介しています。合わせてご参考に。

5:肉類のアレルギーがあって、合うフードがみつからない!魚で代用。

獣肉類にアレルギーがあり、一般的な市販フードが利用できない

魚ベースのフードを利用したいが、種類が少なく価格も高い、犬は不満そう

そんな悩みを抱える飼い主さんには「魚をベースに手作りごはん」がおすすめ。

肉類はタンパク質の供給源になるので肉が食べられないと不安、という場合でも魚からしっかりタンパク質は摂取できます

市販のフードで全く獣肉類を含まないものは非常に少ない。肉類にアレルギーのある飼い主さんは、数少ない魚ベースのフードを求めて苦労します。

それであればいっそのこと「魚を中心とした手作りごはん」で家庭での調理に切り変えるのがおすすめです。

自分で材料を選ぶ手作りごはんであれば、アレルギー食材を完全排除で作れるので安心です。

何より数少ない獣肉類不使用の市販のフードと比べると手作りごはんの方が低コストで済むケースが圧倒的に多いです。

魚はスーパーで手軽に買えます。

犬に魚を食べさせることが増えると、海の近くの鮮魚市場に足を伸ばしてみようか?など探す・選ぶ楽しみも増えます。

アレルギーだから…と悩むのではなく「だったら魚を美味しく調理して犬に食べさせよう!」と方針を変えることで、飼い主さんも犬の食事に楽しく向き合えます。

最後にまとめ:魚は犬にとってメリットいっぱい!ぜひ食べさせて

魚は栄養学的にも、味的にも優れた食材です。

与える際の注意点は「硬い骨は必ず除く」。

圧力鍋で骨まで柔らかく、という特別な調理を除き、魚の骨はとってから犬に与えましょう。

生で与える際には「アニキサス」などの寄生虫に注意。これは人間でも増加傾向にある食中毒です。人間のお刺身用として販売されている物にも稀に潜んでい流ので注意が必要です。

アニキサス」は加熱、または冷凍と死滅します。お刺身を与える場合は冷凍されたものを選ぶと安全です。

犬におすすめの魚についての解説はこちら。

犬の手作りごはんレシピ「焼き魚の汁かけごはん」【簡単・初心者向け】

鱈(たら)を使った焼き魚ごはんの紹介です。

犬だって魚は大好きです。この記事を読むことで「犬にも魚のメニューを食べさせていいんだ!」とぜひ知っていただきたい。

魚は鮭、鯖などお好みのもので。

犬=肉」という先入観が多いため「犬に魚」というと驚く人もいます。

でもせっかく四方を海に囲まれた日本で犬に魚を食べさせないのはもったいない。魚独特の旨味や香りが大好き!という犬もたくさんいます。

魚はタンパク源としても優秀。DHA・EPAなど犬の体に良い脂肪酸を含みます。

アレルギーで鶏肉・豚肉・牛肉など獣肉類が食べられない犬の場合でも「」を使いこなせれば犬の食のバリエーションが増やせます。

メリットいっぱいの「」について、ぜひこの記事で知ってください。

材料・作り方

材料は大型犬20kg1頭×1回分です。犬の体の大きさに合わせて量を調整してください。

調理の前に魚の骨は取り除いてください。専用の骨抜きが1本あると便利です。

材料

  • 生鱈(たら)の切り身:一切れ
  • ほうれん草:1/8束
  • ごはん:茶碗1/2杯
  • ごま・焼き海苔・水:適量

作り方

  • 鱈は焼いておく
  • ほうれん草を茹でて食べやすい大きさに切る
  • 海苔は手でちぎる
  • 器にご飯を盛り、食べやすい大きさに切った鱈をのせる。
  • ほうれん草を盛り付け、ごま、焼き海苔を散らす
  • 上からぬるめのお湯を回しかける

犬にほうれん草ってあげていいの?という方へ

ほうれん草はシュウ酸カルシウム結石症の原因になるのでは?と心配されている方はこちらの記事もあわせてご参照ください。

ポイント:旨味が強く低脂肪の「鱈」は犬も大好き!

鱈は魚の中でも特に旨味が強く低脂肪。そのためダイエット中の犬には特におすすめ。

また、食欲があまりない犬でも鱈の強い香りに惹かれて食べるケースも多くあります。

焼くことによって香りを出し、ごま、海苔など相性の良い材料を合わせることで犬の食欲をそそります。犬は嗅覚が鋭い生き物。食欲は「香り」の影響を大きく受けます。

肉類にアレルギーがある犬の飼い主さんへ

市販のフードの多くは肉類を材料としています。魚ベースのフードもありますが、種類は少なく、高価です。

それなら魚をベースにしたご飯を犬に家庭で作ってあげた方が早いです。

魚はタンパク質を豊富に含み、EPA、DHAなど生活習慣病の予防や脳の活性化に有効な成分を含みます。

何より四方を海に囲まれた日本では季節ごとに旬の魚を味わえるのが、大きアドバンテージです。これを利用しないのは勿体無いですね。

手作りごはんであれば自分で何の材料を使っているか把握できるので安心です。

肉類にアレルギーのある犬の飼い主さんはもちろん、全ての犬たちにも美味しい魚を食べる楽しみを。

鶏もも肉と野菜のトマト煮込み | 犬の手作りごはんレシピ。老犬向け

犬に人気の「鶏もも肉」+「トマト缶」の組み合わせメニューです。鶏肉の旨味とトマトの酸味の相性も抜群!野菜を加えることで栄養バランスも満点です。

抗酸化物質を豊富に含む「トマト」は特にシニア犬(老犬)の健康管理におすすめの食材です。

実際に食べている様子を動画で公開しています。興味のある方はぜひチェックししてみてください。

材料と作り方

シンプルな材料を鍋で煮込んで作ります。

材料:20kg大型犬2匹×2回分

  • 鶏もも肉:1枚
  • トマト缶:あらかじめカットされたもの1缶
  • セロリ:1/2本
  • にんじん:1/2本
  • 水:適量
  • パスタ:適量

作り方

  • 鶏肉は食べやすい大きさに切る
  • セロリ、にんじんは細かく刻む
  • 鍋にオリーブオイルを熱し、セロリ、にんじんを炒める
  • 鶏肉を加えて色が変わるまで炒める
  • 水を注ぎ、トマト缶を加える
  • 材料に火が通りまで煮込む
  • パスタを茹で、煮込みをかけて犬に与える
犬の手作りごはん:鶏肉とトマト缶の野菜煮込み

オススメポイント:抗酸化ビタミンの相乗効果が狙える!

鶏もも肉は旨味の強い部位です。トマトの酸味との相性も良く、好んで食べる犬が多いです。

トマトは抗酸化物質「リコピン」を多く含みます。

この他にも「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」を含みます。

同じ効果を持つビタミン同士は、同時に摂取すると互いの作用を強める相乗効果が期待できます。

体内の酸化は疲労、老化と密接な関わりがあるとされています。食事からしっかり抗酸化ビタミンを摂取して、犬を健康に。

トマトについてのさらに詳しい解説はこちらからどうぞ。

トマト缶を活用しよう!

1年中買えて価格も安定しているトマト缶は犬の手作りごはんの強い味方です!皮むき不要、カット済みなど、忙しい飼い主さんにはメリットがいっぱい。

手作りごはんを義務感で続けるのはおすすめの姿勢ではありません。

楽できること、便利な製品はどんどん使って飼い主さんの負担を減らしながら、レクに続けられる工夫も大切です。

鶏肉の栄養価

鶏肉についてはこちらの解説も併せて参考にしてください。

このレシピがおすすめの犬

元気な犬全般、特にシニア犬(老犬)

犬の手作りごはんに「ラム肉」メリットと栄養を解説。体をよく動かす犬に最適!【初心者向け】

ラム肉は独特の強い香りを持つ肉で、犬も好んで食べます。この記事では犬にラム肉を与える栄養学的メリットについて解説します。

そもそもラム肉とは?

生後1年未満の若い羊肉を「ラム」と呼びます。1年以上成長位したのが「マトン」です。

香りが強く犬は大好き!

ラム肉は独特の強い香りを持ちます。そのためラム肉が大好き!と喜ぶ犬も多くいます。

ラム肉は鉄分が豊富

鮮やかな赤身の「ラム肉」は他の食肉と比べると「」を多く含みます。「ビタミンB12」の含有量も多く、貧血防止にはおすすめの肉です。

ビタミンB12」は赤血球の生成に欠かせないビタミンです。動物性食品にのみ含有されるため(例外は海苔)犬は肉類からしっかり摂取する必要があります。

タンパク質

体の維持に欠かせない「タンパク質」を多く含みます。アミノ酸バランスも良く、健康な犬の筋肉、皮膚、被毛の維持におすすめです。

脂質

ラム肉は飽和脂肪酸不飽和脂肪酸をバランスよく含みます。飽和脂肪酸はエネルギー源として重要です。中性脂肪コレステロールの材料となります。

飽和脂肪酸は本当に悪者か?

中性脂肪、コレステロールの材料となるため、飽和脂肪酸はこの片側だけを見て「体に悪い」と考えられがちです。これは大きな誤解です

コレステロールは細胞膜の材料、体の中での物質運搬胆汁酸の材料となり消化を助けるなど大切な役割を担っています。

過剰摂取=量が問題を引き起こすのであって、コレステロール自体が悪い訳ではありません

中性脂肪の役割

中性脂肪もコレステロール同様に悪者とされがちです。

しかしながら中性脂肪も体に大切なエネルギーの貯蔵の役割を担っています。体脂肪が少なすぎると風邪をひきやすい、病気から回復しにくいなどデメリットが生じます。

大切なのは程度の問題です。適度な体脂肪は犬の健康を守る上で必要です。

不飽和脂肪酸について

不飽和脂肪酸は植物油や魚に多い成分です。ラム肉にはこの不飽和脂肪酸も多く含まれるのが特徴です。

不飽和脂肪酸は血中コレステロール値を減らす効果で注目されていますが、取りすぎるとアレルギーの原因になる可能性が指摘されています

ここでも大切なのは「」の問題。どんな成分でも取りすぎれば害となり、足りなければ欠乏となります。「適度」な摂取を心がけましょう。

カルニチン

脂肪燃焼を助けるカルニチンが豊富なのもラム肉の特徴です。

結論:ラム肉は体をよく動かす犬の健康維持におすすめの食材

ラム肉は運動が好きな犬、散歩が好きでよく歩く犬=軽い運動・有酸素運動を行う犬に特におすすめです。

有酸素運動を行う犬は、はじめに筋肉の維持、酸素を体に供給するための鉄分を多く必要とします。

ラム肉は筋肉維持のためのタンパク源として、運動をする犬に必須の酸素運搬成分=鉄の供給源として最適です。

軽い運動を継続して行うにはエネルギー源としての脂肪燃焼が必須です。カルニチンは脂肪を効率食エネルギーに変える手助けをしてくれます。

一口に「」と言っても犬のライフスタイルによって、体に最適な「」は変わってきます。

食事から犬の健康を支えるためには食材の特性をよく知り、栄養を知り、犬に合わせて選ぶことが大切です。

肉についてもっと知りたい場合はこちらもどうぞ

犬の手作りごはんに「牛肉」はおすすめ!栄養と部位別活用方法の解説【初心者向け】

みんな大好き!牛肉!焼肉で人気の「牛肉」は犬も大好き。ペットフードの原材料としても使われます。

ここの記事では「牛肉の栄養価」「部位別の特徴と使い分け」について解説します。この記事を読むことで、「牛肉」をどのように犬の手作りごはんに取り入れれば良いか?がわかります。

牛肉の栄養価

牛肉はタンパク質の宝庫です。鉄分も豚肉と比較すると多く含むため貧血防止にも役立ちます。牛肉に含まれる栄養素についてみていきます。

タンパク質

牛肉に含まれるタンパク質は「アミノ酸のバランス」がよく、犬の体内でも利用しやすいのが特徴。

アミノ酸の1種「カルニチン」も豊富です。このアミノ酸は筋肉の動きに伴い脂肪を燃焼させる働きがあります。ダイエット中の犬におすすめ。

脂質

牛肉は部位によって脂質の含有量が異なります。脂質の多い部分はコクがあり濃厚な味わいです。ただし、犬は大量の脂肪を摂取すると「急性膵炎」を発症する場合があります。食べさせる部位は慎重に選ぶ必要があります。

急性膵炎については→犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】も併せて参考にしてください。

亜鉛

亜鉛は体内で「酵素」の働きを助ける「補酵素」の成分になる大切なものです。不足すると味覚障害になります。

牛モモ赤身肉は特に亜鉛含有量の高い部位です。

血液中の赤血球にある「ヘモグロビン」の成分として必要とて必要不可欠。全身に酸素を運びます。貧血防止にも役立ちます。

鉄は牛モモ赤身肉に多く含まれます。

ビタミンB12

赤血球の生成に必須な「赤いビタミン」です。

基本的に動物性食品にのみ含まれます(例外は海苔)。牛肉側の肉類と比べると、ビタミンB12を多く含みます。

部位別の特徴と栄養価

牛肉は柔らかい部分、硬い部分、脂肪分の多い、少ないで調理法、用途が変わります。愛犬の体の状態に合わせて選んでください。

ロース

霜降りになりやすい部位。柔らかく美味しい部分だが脂質も多い。与える場合は量の調整を。

バラ

赤身と脂肪が層になっている。肉じゃがの材料としても使用される。

濃厚な味わいで焼肉で人気。但し、脂肪分が多いため犬に大量の与えるのは避ける。

もも

脂肪分が少なく、固まりで売られていることが多い。ローストビーフやシチューによく使われる。

初心者が犬の手作りごはんに「牛肉」を利用する場合は「赤身のもも肉」がおすすめ。少し大きめに切って歯ごたえを楽しむステーキ風にすると犬が喜んで食べる。

鉄分、ビタミンB12の含有量も高い。

スネ肉

どっしりと濃厚な味わいのある出汁が取れる部位。固く筋が多いが、柔らかく煮込むことで美味しくなる

犬の手作りごはんでは野菜と合わせてポトフ風にするのもおすすめ。圧力鍋を利用すると短時間で柔らかくできる

すじ(牛すじ)

硬い部位ですが、和やらかく煮込むことで濃厚な味わいとプルプルとしたゼラチン質の食感を楽しめます。冷えて固まると煮こごりに。犬も喜んで食べます。

圧力鍋を使うと、牛すじも美味しく手軽に食べられます。大根と合わせる、そのままご飯に煮こごりとして載せるなど、犬が喜んで食べてくれます。

レバー(肝臓)

タンパク質、ビタミンA、B2、鉄分が多い部位です。レバーによりビタミンA過剰症が心配な方はこちらもご参考に→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】

レバー類の中では鶏、豚と比べてもっともビタミンA含有量が少ないのが牛レバーです。

調理時は血抜きをしっかりと行い、炒めるのがおすすめです。

まとめ

牛肉は鉄分、タンパク質を多く含み、特に成長期の犬、貧血気味の犬シニア犬におすすめです。

部位によって栄養素の含有量が異なるため、貧血防止にはレバーやもも肉、濃厚な味わいを煮込みでという場合は牛スネ、牛すじなど使い分けましょう。