犬の手作りごはん

犬に小麦製品ってどうなの?【初心者向け】

犬に小麦粉をあげてはいけない?アレルギーの原因になる、消化に悪い?

小麦について様々なことが言われていますが、実際どうなのでしょうか?

この記事では犬と小麦粉の関係について栄養学、犬の消化、2つに視点から解説します。

小麦の栄養価

小麦は世界で最も生産されている穀物です。

主な栄養素は糖質、タンパク質、ビタミンB1

糖質をエネルギーに変えるためにはビタミンB1の存在が必須です。

そのため、小麦から作られたパン、パスタなどは即効性のあるエネルギー源になります。スポーツ選手がエネルギー源としてパスタを好むのもこのためです。

小麦のタンパク質はアミノ酸バランスにばらつきあり

小麦はタンパク質を豊富に含みますが、タンパク質を構成する「アミノ酸」のバランスにはばらつきがあります。

アミノ酸バランスが理想的な食物とされる「卵」のアミノ酸スコアは100ですが、小麦はその半分の50。

アミノ酸スコアが低いと、その分体内での利用効率が下がります。

小麦は特に、アミノ酸「リシン」が不足することで知られます。

小麦粉のタンパク質を犬の体内で効率よく利用するには、不足しているアミノ酸のバランスを補うような食べ合わせが必要です

例えば、パスタやうどんを主食にする場合、アミノ酸バランスが良い卵や肉類と組み合わせることで、アミノ酸バランスの偏りを補うことができます。

即効性のあるエネルギー=太りやすい食物である点に注意

小麦を原料とするパスタやうどんは、犬の手作りごはんに利用しやすいエネルギー源です。

その一方で、即効性のあるエネルギー源でもあり血糖値の上昇が急激であるという特徴があります。

血糖値が急激に上がると、体はそれを余剰エネルギーとして脂肪細胞に取り込むよう働きかけます。結果、太りやすくなります。

パスタやうどんは決して犬に与えてはいけない食物ではありません。

しかしながら、減量中である、これ以上体重を増やしたくないという場合は要注意。

ごく少量の利用に止めるか、食物繊維を多く含む野菜と一緒に摂取して血糖値の上昇を緩やかにするなど工夫が必要です。

犬と糖質、消化の関係

犬は雑食生の動物であり、穀物食にもよく適応します。

人間のように唾液に糖質の消化酵素である「アミラーゼ」を含みませんが、膵臓から分泌されるアミラーゼの活性が非常に高く、糖質も問題なく消化できます。

ただし、アレルギーには注意しよう

人間でも小麦にアレルギーを持つ人は多くいます。

犬の場合も小麦にアレルギーを示す次弟が増えてきています。

小麦にアレルギーがある場合は、当然ですが与えてはいけません。

小麦と犬の関係、結論

アレルギーがない限り、犬に小麦製品を与えても基本的に問題ありません。

ただし、小麦に含まれるタンパク質のアミノ酸スコアは低く、バランスは悪いです。そのため肉、卵などアミノ酸バランスの良い食材との組み合わせが理想です。

小麦製品は急激に血糖値を上昇させる食物でもあります。

これはすぐにエネルギーを得たいときには利点となりますが、減量中や体重増加を望まない場合はデメリットとなります。

体重を増やしたくない場合は、血糖値の上昇を緩やかにする野菜などと組み合わせる必要があります。

パスタ、うどん、パンなど小麦製品を犬が利用する機会は多いです。

犬用クッキーなどお菓子の材料としてもよく用いられます。

小麦の特性を知り、目的に合わせて上手に利用することが大切です。

犬におすすめの果物「梨」【初心者向け】

水分が豊富で疲労回復効果も期待できる「」は犬におすすめの果物です。

この記事では梨の栄養価について解説していきます。

犬の水分補給と疲労回復に

梨は約88%が水分果糖も豊富に含みます。

スタミナアップに良いとされるアスパラギン酸も多く含みます。

犬の水分補給補給スタミナアップ疲労回復におすすめの果物です。

そのままでも、すりおろしても

梨はそのままでも、すりおろしても犬に与えることができます。

梨は夏の終わりにで始めるため、夏バテで食欲のない犬の水分とエネルギー補給に、梨のすりおろしもおすすめです。

犬のおやつにおすすめ「みかん」【初心者向け】

オレンジ色のみかん、日本で流通するのは「温州みかん」です。

みかんの色素にはβクリプトキサンチンが含まれています。これはカロテノイドの一種。抗酸化力を持つ成分です。

犬にとってもメリットの多い果物です。寒い季節のおやつにぜひ。

この記事ではみかんの栄養価について解説します。

みかんの栄養価

カロテノイドは植物が作り出す色素成分。黄色、オレンジ、赤などがあります。

抗酸化作用があり、老化やがんの予防効果が期待できるとして注目が集まっています。

ビタミン類も豊富です。

みかんのオレンジ色に含まれる抗酸化成分

みかんにもこのカロテノイドが含まれており、オレンジ色の色素成分がそれに当たります。

みかんに含まれるβクリプトキサンチンは体内でビタミンAとして働きます。ビタミンAは目や粘膜の健康に欠かせないビタミンです。

みかんをおやつに与えることで、こうした犬の体に良い成分を手軽に摂取できます。

豊富なビタミンCを含む

みかんはビタミンCの含有量が高い果物です。

ビタミンCも優れた抗酸化作用を持つ成分です。

水をあまり飲まない犬の水分補給にも

水をあまり好まず飲まない犬の水分補給にも、みかんは最適です。

与える際は皮をむいて、果肉の部分を

犬には果肉の部分のみを与えましょう。

また果物全般に言えることですが、甘み=糖質を多く含みます。

甘いものを犬は好んで食べますが、与えすぎは犬の虫歯、体重オーバーの原因にもなります。

みかんにはシロップに漬けた缶詰などの加工食品ありますが、犬にこれらの加工食品は向きません。与える場合は加工なしの、皮をむいたみかんの果肉のみを与えるようにします。

犬に果物を与える場合は様子を見ながら、まずは少量からがおすすめです。体重の増減にも注意しながら与えましょう。

犬にごはんってあげていいの?【初心者向け】

糖質制限ブームの影響で「犬にごはんってあげていいの?」という疑問を持つ飼い主さんが増えています。

糖質を与えるとがんの原因になる!」といった誤った情報も多く見受けられます。

ごはんは犬にとっても、効率よくエネルギーを取り出せるエネルギー源。決して与えてはいけないものではありません。

この記事では、ご飯について正しく理解できるよう以下の内容について解説します。

  • 犬にご飯を与えるメリット
  • 糖質は犬のがんの原因になる?(なりません)

犬にごはんを与えるメリット

米は私たちの主食として馴染みの深い穀物です。

エネルギー源としての糖質を多く含み、ビタミンB群タンパク質も豊富。

犬は雑食性で穀物食にもよく適応します。ごはんも問題なく消化することができ、エネルギー源として利用できます。

糖質は体や脳を動かすエネルギー源として大切なものです。

ごはんは糖質ビタミンB1を含みます。

糖質はビタミンB1がないとうまくエネルギーへ変換されません。

ビタミンB1が不足するとせっかく食べた糖質も体内でエネルギーとして利用できず、体のだるさ、疲労感の原因となります。

ごはんは糖質と、それをエネルギーに変えるビタミンB1がセットになっており速やかなエネルギー補給、疲労回復に最適です

犬に糖質を与えると「がん」の原因になる?→なりません

がん細胞は糖質をエネルギーとして利用する。なので糖質断ちをすることでがん細胞を減らせる

糖質を与えると犬のがんの原因になる

これは明らかな間違いです。以下、解説です。

正常な細胞も糖質をエネルギーとして必要とします

がん細胞だけでなく、正常な細胞も糖質をエネルギーとして必要とします。

そのため、糖質断ちをするとがん細胞だけでなく正常な細胞もエネルギー不足となります。

極端な糖質制限は正常な細胞まで弱らせ、体力を落とす原因になります。誤った知識に基づく食事制限は体の害になります

極端な糖質制限は筋肉を減らす

糖質は体にとって重要なエネルギー源です。極端に食事からの糖質摂取が制限されると、体は不足した糖質を自ら作り出そうとします。

その際、利用されるのが「体内のタンパク質」です。

タンパク質から糖質を生み出す働きを「糖新生」と言います。

結果として体にとって重要な筋肉などが分解され、糖に変えられます

筋肉は体力を維持する上で大切なもの。病気と闘うためには極力減らしたくないものです。

体力は落ちると病気と闘う力も失われます。

誤った知識に基づく食事制限は、有害な上に一利なしです。

結論:ごはんは犬にとって利用しやすいエネルギー源。上手に活用しよう

ごはんは私たちの主食でもあり、身近で利用しやすいエネルギー源です。

精米比率を変えて味の違いを楽しむ、雑穀を混ぜて風味を変えるなどアレンジしやすい点も魅力。

上手に手作りごはんに入れて活用しましょう。

犬におすすめ「いちご」【初心者向け】

いちごを犬におやつ代わりに与えているという飼い主さんも多いはず。

いちごはビタミンCが豊富で、高い抗酸化作用を示すポリフェノールも多く含みます。

一方で「いちごにはキシリトールが含まれていると聞いた。キシリトールは犬に良くないんでしょう?」と心配する方もいます。

この記事では、いちごを犬に与える栄養学的メリットと「いちごに含まれるキシリトールって実際どうなの?害があるレベルなの?」を解説していきます。

犬にいちごを与える栄養学的メリット

いちごはビタミンCが豊富な果物です。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンも多く含みます。

いちごに多いビタミンCの働き

ビタミンCは体内でコラーゲンを生成するのに欠かせない成分です。

また強い抗酸化作用を持ち、特にLDLコレステロールの酸化を防ぎ血管の健康を守る働きがあるとされています。

ホルモンの合成促進鉄の吸収を助けるなど様々な働きを持ちます。

抗酸化作用を持つアントシアニンも豊富

アントシアニンは赤や紫、青色の色素成分です。いちごの鮮やかな赤色もアントシアニンによるものです。

アントシアニンは抗酸化作用で注目される成分です。

いちごを食べることで犬も適度なアントシアニンを摂取することができます。

いちごに含まれるキシリトールは犬に有害?

2006年にアメリカで、キシリトールの入ったお菓子やガムの誤食で犬の死亡事故が報告されたことから「犬のキシリトール中毒」に注目が集まりました。

キシリトールを多く含む食品の誤食は、犬に低血糖、肝障害を起こします。

ここで問題になるのは摂取量ですが、この「量の概念」を無視したまま闇雲に危険だ!と騒ぐことは無益です。

ここではキシリトールと犬の中毒について、正しく理解できるよう解説していきます。

そもそもキシリトールって何?

キシリトールは私たち人間向けの食品にはごく普通に使われる「甘味料」です。「糖アルコール」と呼ばれるグループに属する物質です。砂糖の代わりに使用されます。

キシリトールは人間にとっては有益な甘味料

キシリトールの特徴は、砂糖と同程度の甘みを持ちながら人の血糖値を上昇させない点です。このことは、甘みを求める糖尿病の患者さんにとってメリットがあります。

また甘味料でありながら虫歯になりにくい保湿剤として、抗菌作用を持地ます。

そのため、ガム、キャンディ、ダイエット食品、マウスウォッシュ、歯磨き粉などに幅広く使用されています。

キシリトールは甘味料として過去40〜50年に渡り、人間に対しては非常に安全であることが確認されています。

このように人に対して安全性が確立されたキシリトールが様々な製品に使用されるようになりました。

その結果、犬が誤食事故を通してキシリトールを摂取してしまう機会が増えてしまったことに問題があります。

犬と人ではキシリトールの対する「反応」が異なる

キシリトールを摂取しても人の場合、急激な血糖値の上昇は起こりません。そのため血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」が放出されることはありません。

ところが犬の場合、キシリトールによく反応し「インスリン」が大量に放出されます。

その結果、犬はキシリトールを摂取すると一気に血糖値が下がり「低血糖」を起こしてしまいます。

血糖値が急激に下がると、レベルによって意識の低下、脱力、痙攣などが起こります。深刻な場合は肝障害が起こります。

犬のキシリトール中毒は「低血糖」によって起こる。

大切なのは「どのくらいの量」で中毒になるか?ということ

キシリトールは天然に存在する甘みです。

いちご、カリフラワー、レタス、ほうれん草などにも存在します。

いちごには100gあたり、362mgのキシリトールが含まれます。

犬が低血糖を起こすキシリトールの量は、体重1kgあたり100mgと考えられています。

肝臓壊死が起こるのは体重計1kgあたり500mgのキシリトールを摂取した場合です。

では実際に体重10kgの犬が低血糖を起こす量のキシリトールはどの程度の量ですか?考えてみましょう。

低血糖を起こす量:100mg/kg → 体重10kgの犬の場合、1000mgのキシリトール摂取で低血糖を起こすと考えられる

では、この量をいちごで摂取しようと思うと?

276gのいちごを体重10kgの犬が一気に摂取することになります。

いちご中サイズ7粒で約100gです。

中毒を起こす量のいちごとなると一度に20粒程度与えることになります。

体重10kgといえば柴犬のオスの平均体重程度です。

常識の範囲内で考えて、このような体のサイズの犬に、一度にいちごを20粒与えるというのは考えにくいです

おやつとして与える場合、体重10kg程度の犬でもせいぜい2〜3粒程度ではないでしょうか。この程度の量であれば、犬の健康に対する影響は全くありません。

キシリトールの誤食事故で注意したいのはガム、キャンディ、歯磨き粉など人間向けの製品。サプリメントにも注意!

キシリトールが人間にとっては有益なことはすでに開設しました。

そのため、人向けの製品の誤食こそ注意を払うべきです。

キシリトールを高濃度に含む製品の代表は「ガム」。

人向けの製品には、甘味料として自然の食品に含まれる量と比べて大量のキシリトールが含まれています。

キシリトールについて心配するのであれば、こうしたガム、サプリメントなど飼い主自身が利用しているものに目を向けるべきです。

製品のラベルを確認し、キシリトールが使用されていないかどうかをチェックしましょう。

もし使用されている場合はいぬが誤って食べないよう、犬の口の届かないところへ管理すべきです。

結論:いちごのキシリトールは気にせず良い程度の量

いちごはキシリトールの含有量が多い果物です。

そのため「犬に与えてはいけない」といわれるケースがありますが、中毒を起こすのは主に、人間向けのキシリトールを使用したガムやキャンディの誤食によルものです。

大切なのは「どの程度のキシリトールを摂取すると危険なのか?」という「」の概念を正しく理解すること。

「量」の概念を正しく理解できれば、微量のキシリトールが含まれる果物、野菜は全部ダメ!危険!とやみくもに怖がり、食の選択肢を狭める、ということにはなりません。

犬の食事を管理する上で、情報を正しく集め、正確に理解することは大切なこと。

ぜひ、いちごとキシリトールの関係をきっかけにこのような考え方を身につけていただければ幸いです。

犬におすすめ果物「りんご」【初心者向け】

犬も大好き!りんごの解説です。

りんごは食物繊維、抗酸化作用を持つポリフェノールを含みます。疲労回復に良いクエン酸も含み、まさに美味しい、体に良いと犬におすすめの果物。

美味しく食べて大事な栄養をしっかり逃さない方法について解説します。

皮の下に甘みと栄養ぎっしり。丸ごと食べよう!

犬のおやつにりんごを与えて入り飼い主さんは多いです。

ところで犬にりんごを与える際、皮をむいているでしょうか?

実はりんごは皮周りに甘みと栄養が集中しています。

皮周りには実より多くの食物繊維ビタミンCが集まっています。せっかくの栄養を捨ててしまうのは勿体無い。ぜひ皮ごと食べさせましょう。

抗酸化成分ポリフェノールが充実

ポリフェノールは植物に含まれる苦味、渋みの成分です。色の濃い植物の実、皮などに多く含まれます。

高い抗酸化力を持つ機能性成分として期待されています。

りんごはポリフェノール類を多く含みます。

水溶性食物繊維のペクチンが多い

水溶性食物繊維は食べ過ぎを防ぎ、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外へ排泄する働きも担っています。

ペクチンはりんごの皮の部分に多いので、皮ごと食べることで有効に摂取できます。

まとめ

  • りんごは犬にメリットの多い果物
  • 皮の近くに栄養が集中しているので皮ごと食べるのがおすすめ
  • 疲労回復、便秘解消にも

犬におすすめ白菜!【初心者向け】

柔らかく癖のない白菜は、犬の手作りご飯初心者の方でも失敗が少なく使いやすい野菜です。

この記事では白菜の栄養学的メリットについて解説します。

95%が水分!ビタミンCも豊富な白菜

白菜は水分が多く、他の素材の味を良く吸い込む野菜です。

ビタミンCが豊富なのでスープにして汁ごと食べさせるのがおすすめです。

カルシウム、カリウム、マグネシウムなどミネラル類も豊富。

加熱すると旨味が増す

白菜は加熱するとグルタミン酸が増えて旨味が増します。

手作りごはん初心者の場合は白菜は加熱して与えるのが安心です。

肉、魚などの動物性の素材と合わせることで味が染み込み、手作りごはんにまだ慣れていない犬でも抵抗なく食べやすいメニューに仕上がります。

甲状腺機能に影響があるって本当?

白菜はアブラナ科に属する植物です。

「アブラナ科の野菜は甲状腺機能障害の原因になるので食べさせない方が良いって聞いたけど?」

そんな不安を感じる飼い主さんもいると思います。

アブラナ科の植物を犬に与えることについてはこちらの記事に詳しく書きましたのでご参考に。

アブラナ科の植物がなぜ、犬にダメと言われるのか?」を参照してください。

結論から言うと、健康な犬に常識の範囲内の量を与える分には何の問題もありません。

まとめ

  • 淡白な味わいの白菜は犬の手作りごはん初心者におすすめ
  • 加熱することで旨味が増す
  • 肉、魚など動物性の食材との相性も良い
  • アブラナ科の植物を健康な犬が食べる分には問題なし

犬にバナナはおすすめ!体をよく動かす犬のエネルギー源に【初心者向け】

犬のおやつに果物をあげる飼い主さんは多いですね。

「犬にバナナってどうなの?」

「バナナヨーグルトは犬にあげても大丈夫なの?」

犬にバナナはおすすめです。以下、栄養学的解説です。

素早くエネルギー源になるバナナ。運動量の多い犬に最適。

甘みの多いバナナ。即エネルギーになる「ブドウ糖」を多く含みます。

同時に吸収が緩やかな「多糖類」も多く含むため、バナナは早く、長くエネルギーを持続するのに向いた食物です。

運動量が多い犬のエネルギー補給にバナナはおすすめです。

塩分の排泄を促すカリウムも豊富

バナナはカリウムも多く含みむくみ防止にも最適です。

体内で酵素の働きを助けるマグネシウムも豊富。代謝をサポートします。

タンパク質合成に必要なビタミンB6も多く含みます。ビタミンB6は肌荒れや貧血を防ぐビタミンとしても知られます。

まとめ

  • 活発な犬のエネルギー源としてバナナはおすすめ
  • おやつとして、ヨーグルトと一緒に食べさせても良い

犬にほうれん草ってあげてもいいの?【初心者向け】

「犬にほうれん草ってあげていいのでしょうか?結石症の原因になると聞きました」

犬にほうれん草を与えることに躊躇する飼い主さんは多いです。

ほうれん草は鉄分を多く含み、抗酸化作用のあるβ-カロテンも豊富です。

犬にとってメリットの多い野菜なので「結石症に原因になるかも?」という漠然とした理由で避けるのはもったいないですね。

この記事ではほうれん草について正しく理解し、犬の手作りごはんに上手に生かすため以下の知識について解説します。

  • ほうれん草が結石症の原因になる?の嘘・本当(シュウ酸カルシウム結石症)
  • ほうれん草の栄養価

犬がほうれん草を食べると結石症になるの?

「犬にほうれん草を与えると結石症になるから与えてはダメ!」

そんな話を聞いたことはありませんか?

この話は少し極端すぎます。誤解を招く言い方でもあるのでここで情報を整理します。

結石症について、まずは理解しよう

はじめに結石症について。犬の結石症、といった場合「腎臓、尿管、膀胱、尿道などに石状のかたまりができる病気」を指します。

犬が患う結石症の代表は2つです。

ストルバイト結石症

犬に最も多い結石症です。ストルバイト結石症は感染症が原因で起こります。

尿がアルカリ性に傾くとストルバイト結石ができやすくなります。そのため治療の一環として「尿を酸性に傾ける療法食」が処方される場合があります。

尿が酸性になることでストルバイト結石が溶けやすくなるんですね。

シュウ酸カルシウム結石症

シュウ酸カルシウム結石症は野菜に多く含まれる「シュウ酸」と「カルシウム」が結合してできる結石です。

シュウ酸自体は野菜に多く含まれる「アク」です。茹でることで減らすことができます(アク抜き)。

食事内に「シュウ酸」と「カルシウム」が適度に含まれていると、シュウ酸とカルシウムは消化管内で出会い、結合します。

こうしてできた「シュウ酸カルシウム」は腸から体内に吸収されることはなく、消化管を通過して便に排泄されるため問題は起こりません。

食事内にシュウ酸の量が多く、カルシウムが少ない場合にシュウ酸は腸管より吸収されます。

腸管から吸収されたシュウ酸は尿中へ排泄されます。その際、尿の中にカルシウムが存在するとそこで結合が起こり「シュウ酸カルシウム」が作られます。

【ポイント1】食事内に含まれる「シュウ酸>カルシウム」の場合にシュウ酸は体内に吸収される。吸収されたシュウ酸は尿の中に排泄され、カルシウムと結合する。

つまり、ほうれん草を食べる際、十分なカルシウムを同時に食べることで「シュウ酸カルシウム結石症」の予防になるということですね。

ここがまず大切な一つ目のポイントになります。

シュウ酸カルシウム結石症は「ストルバイト結石症」の療法食が原因で起こる場合もある

シュウ酸カルシウム結石は酸性の尿で作られやすいという性質を持ちます。

そのためストルバイト結石の治療として「尿を酸性に傾ける療法食」を摂取することがシュウ酸カルシウム結石症を作りやすい環境を作る場合があります。

これについては尿の酸性・アルカリ性コントロールを獣医師と相談しながら適切に行うことが大切です。

【ポイント2】ストルバイト結石症の治療で、尿を酸性に傾けることでシュウ酸カルシウム結石ができやすくなる場合がある。

このように、結石症の原因は複雑です。

単純に「ほうれん草を食べたから結石症になるんだ!」というわけではありません。

犬の手作りごはんを作る際には、こうした「こうだと言われていることの背景」も正しく理解しておくことが大切です。

そのように言われる背景を正しく理解しておけば、やみくもに特定の食材を恐れることにはなりません。

犬と人間は違います。食べて良いもの、悪いものが異なるのは当然のこと。それであれば、犬の食について正しい知識を身につけ、怖がるのであれば「正しく怖がりましょう」。

こうした「犬に良いとされている、悪いとされている食べ物」についてより理解を深めたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

ほうれん草についての結論

ほうれん草は健康な犬に与えても問題ありません。

健康な犬にほうれん草を与えることが、直接結石症の原因になるわけではありません。

ほうれん草は茹でることで「アク抜き」ができます。

シュウ酸は水に溶ける性質を持ちます。しっかり茹でてアク抜きをすることでシュウ酸を減らすことができます。

ただし、すでに結石症を患っている、過去に患ったことがある、という場合は悪化、再発防止のためにほうれん草は控えましょう。

ほうれん草の栄養価。犬に与えるメリット。

ほうれん草はを多く含みます。造血作用のある葉酸も多く含むため、貧血防止のためぜひ摂取したい食材です。

野菜に含まれる鉄は通常、体に吸収されにくいのですがビタミンCと一緒に摂取することで吸収率を上げることができます

ほうれん草にはビタミン Cが豊富です。

他にも抗酸化作用の高いβ-カロテンを多く含みます。ビタミンB1、B2、E、Kなど他の多くのビタミン類も含んでいます。

まとめ

  • 鉄分を多く含むほうれん草は犬の体にも良い食材
  • 与える際はしっかりアク抜きを
  • 健康な犬に与える分には問題なし
  • 結石症の治療中、過去に患った場合は避ける
  • ビタミンCと一緒に食べると鉄分吸収がUP!

犬にピーマンをあげても大丈夫?【初心者向け】

ピーマンは爽やかな苦味のある緑色のタイプから、果肉は甘くジューシーなパプリカまで様々な種類があります。

犬もピーマンは大好きです。与えても問題ありません。緑黄色野菜としてβ-カロテンも豊富。そんなピーマンを犬に食べさせるメリットについて、この記事では解説していきます。

パリパリと歯ごたえのある緑黄色野菜

犬にとってはパリパリと歯ごたえのあるピーマンは噛む楽しみも味わえる野菜です。

油と一緒に摂取でβ-カロテン吸収率UP

抗酸化力に強い「β-カロテン」を豊富に含むピーマン。おすすめの調理法は油炒めです。

油と一緒に摂取することでβ-カロテンの吸収率を高めることができます。

色によって異なるビタミンC含有量

ピーマンが大きく熟したものがパプリカです。パプリカのビタミンC含有量は未熟な緑色のピーマンに比べて2倍になります。

ピーマンのビタミンCは壊れにくい特徴があります。

甘みを好む犬にはパプリカがおすすめ

パプリカは臭みが少なく甘いので、野菜を食べ慣れていない犬でも食べやすいのが特徴です。

薄くスライスして炒める、茹でるなど加熱して与えましょう。

まとめ

  • 犬に緑黄色野菜のピーマンはおすすめ
  • β-カロテンの吸収率 UPに油と一緒に調理を
  • 熟した果実であるパプリカは甘みが強く、犬も好む