犬も大好き!魚を使った手作りごはんメニューです。
今回は「さんま」を圧力鍋で煮て骨ごといただきます。圧力鍋があると、10分でさんまは骨までホロホロに。
魚を美味しく骨まで食べてカルシウム補給を。
これはレシピ、作り方、圧力鍋の紹介をまとめた記事です。
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今回は「さんま」を圧力鍋で煮て骨ごといただきます。圧力鍋があると、10分でさんまは骨までホロホロに。
魚を美味しく骨まで食べてカルシウム補給を。
これはレシピ、作り方、圧力鍋の紹介をまとめた記事です。
続きを読む「犬に野菜ってあげていいの?」これって手作りごはんをやっていく上で永遠のテーマとも言える悩みですよね。
結論から先に言うと「玉ねぎなど、犬に明らかに害のある食べ物以外は基本OK」です。
ただし条件付きOKの野菜もあるため、野菜に関しては単純に「良い・悪い」が言えません。
「犬は肉食動物なので野菜は体に負担」と言うのは明らかに間違いです。ネット上に多い記述なので要注意。
この記事では「犬と野菜の関係」を正しく解説し、与える際の注意点も併せてお話しします。
野菜といってもいろいろありますよね。
犬のとってダメな野菜をまずしっかり理解しましょう。
長ネギ、玉ねぎなどの「ネギ類」に含まれる成分(アリルプロピルジスルフィド)は犬が許容量を摂取すると「玉ねぎ中毒」を引き起こします。
参考:犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】
「玉ねぎ中毒」になると赤血球が壊れ、中の色素が尿に漏れ出てきます。赤〜濃いオレンジ色に近い「ヘモグロビン尿」がでます。この症状があるときはすぐに動物病院へ。
手作りごはんの本やネット上のレシピには「きのこ」を犬の手作りごはんに勧めている記事もあります。しかし犬によっては「きのこ」を与えると嘔吐する場合があります。
きのこは犬にとって消化しにくい食物です。与える際はごく少量に止めるか、細かく刻んで少量から始めて様子を見ましょう。
尚、きのこ類は絶対に「生」で与えてはいけません。
きのこの生食はヒトでも食中毒の危険があります。
犬は肉食動物なので「野菜」は消化に悪い、適さないという説をネット上でよく見かけます。
これは明らかに誤りです。以下解説。
犬の祖先は狼、狼は肉食、だから犬も肉食、という風に誤解されています。これは誤り。
犬は雑食動物。肉も食べますが、穀物食、野菜にもよく適応します。
野菜に含まれる「食物繊維」を消化し、自分のエネルギーとして利用できるのは草食動物です。
草食動物は消化管に微生物を飼っていて、その微生物に食物繊維を分解してもらい、その副産物をエネルギー利用しています。
犬も人も自前の消化酵素では食物繊維を消化できません。
犬・人でも腸内細菌がごくわずかに食物繊維を分解し、そこから微量なエネルギー利用も行われているようです。それでも必要なエネルギーをまかなうほどではありません。
食物繊維のメリットはむしろ「消化できないこと」にあります。
消化できないからこそ、腸内で膨らみ排便を促す、腸内の不要物を吸着し排泄を促すなど様々なメリットがあります。
消化できない=体に負担とは限らない
ということです。
犬の手作りごはん初心者でも扱いやすい「犬におすすめの野菜」を5つ厳選してご紹介します。
柔らかく癖のない「白菜」は初心者におすすめです。柔らかく切り、食べやすい大きさに切って与えます。
他の素材の味が染み込みやすいので、肉と合わせると野菜が初めての犬でも抵抗なく食べられます。
緑黄色野菜のにんじんはβ-カロテンが豊富です。β-カロテンは抗酸化力が高く体内の酸化防止におすすめです。
犬は甘みを好みます。にんじんを柔らかく煮て甘みを引き出すと犬にも食べやすい。食べやすい大きさに切って与えます。
水分が多く、ぽりぽりとおやつ代わりに食べる犬も。暑い時期の水分補給にも最適です。
与える際は薄くスライスして。生でも、炒め物でもOKです。
胃の粘膜を保護する「ビタミンU(通称:キャベジン)」が豊富。「ビタミンC」も豊富で特に芯の近くに多く含まれます。
火を通すと柔らかくなります。手作り食にまだ慣れていない犬には加熱して与えます。野菜に慣れている犬であれば、生でも加熱でも。
キャベツの解説記事はこちら:犬の手作りごはんにおすすめ野菜「キャベツ」の解説。胃粘膜の保護に【初心者向け】
トマトの酸味や甘みを好む犬は多く、生で、トマト煮込みでと手作り食に活躍するのはトマトです。
トマトには「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」が多く含まれています。
トマトの赤い色素である「リコペン」はβ-カロテンよりもさらに強い抗酸化力が備わっています。
生で、加熱でも犬のごはんに使えます。缶詰を使えば通年トマトを利用でき、便利です。
トマトの詳しい解説がこちらを参考に:犬の手作りごはんにおすすめ野菜「トマト」の解説【初心者向け】
「え!犬に納豆ですか?」犬に納豆というと大抵の場合びっくりした反応が返ってきます。
でも、犬に納豆を与えている人は結構多く「我が家の犬も大好き!」という声も実際よく届きます。
この記事では
を解説します。
犬に納豆を与えても大丈夫です。ただし、大豆アレルギーがある場合は当然ですが与えてはダメです。
おすすめの理由を以下に解説します。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富です。しかも植物性の食品の中では珍しく「アミノ酸バランス」が良い食品でもあります。
大豆をただ茹でて与えた場合、消化はあまりよくありません。お腹を壊すことはありませんが、ほぼ消化されずに便として出てきます。
これだとせっかくの栄養が消化・吸収されず勿体無いですね。
その点「納豆」は「発酵食品」のため、大豆のたんぱく質が犬でも消化しやすいように変化しています。
納豆には様々な種類がありますが、犬には「ひきわり納豆」がおすすめです。あらかじめ砕いてあるので、犬も消化がしやすいです。
犬は基本、丸呑みの生き物です。あらかじめ砕いてある「ひきわり納豆」の方がより効率よく消化できます。
エネルギー代謝、細胞の再生に関わる「ビタミンB2」、納豆はゆで大豆の約6倍と豊富に含みます。
「ビタミンB2」は皮膚や粘膜を健康に保つのにも必要です。
納豆は「ビタミンK」を多く含みます。カルシウムを骨に定着させるのを「ビタミンK」は助けます。
ビタミンB12は造血作用に欠かせない栄養素ですが、動物性食品に含まれるという特徴があります。
そのため、アレルギーなどで動物性食品を口にできない犬は不足しがちです。
この場合、植物性食品の中でも発酵食品である「納豆」がビタミンB12の供給源となります。
納豆はどうしてもネバネバします。そのため、犬種によっては口周りの長い毛に納豆がついてしまい、ベタベタする場合があります。
特に毛が長い犬種の場合、納豆を食べた終わった後にネバネバが付置いていないかチェックが必要です。
卵についてはこちらの解説記事も併せてご覧ください→犬の手作りごはんに「卵」ってどうなの?卵はおすすめ完全栄養食品!【初心者向け】
納豆を好きな犬なら豆腐も好きになるかもしれません。豆腐の解説の併せてどうぞ。
犬の手作りごはんに「卵」って使っていいの?手作りごはん初心者の方はまず、どんな材料だったら安心して使えるかで悩みますよね。
そこで今回は「卵」について解説します。結論から先に言うと「卵」は犬が食べても問題ありません。栄養価が高く、むしろおすすめ。
この記事を読むことであなたは
が分かります。
卵(鶏卵)は犬に与えても問題のない食材です。
ただし、卵アレルギーがある場合は禁忌です。
卵には様々な栄養素が含まれます。ほぼ完全栄養食品として、昔から子供や病人の「滋養強壮食品」とされています。
鶏の雛を育つのに必要な栄養が全て含まれるため、犬が食べてもメリットが大きい食品です。
卵の優れた点は何と言ってもタンパク質の質の良さ。アミノ酸バランスの良さです。
アミノ酸バランスが良いほど体内で利用しやすいです。
参考:卵はアミノ酸スコア100
ただし、人間の必須アミノ酸での計算。食品のアミノ酸バランスを見る際の大まかな参考になる。犬の必須アミノ酸は人の必須アミノ酸+アルギニン。
卵の含む栄養は多岐にわたり、ほぼ全ての栄養を含んでいると言えます。
卵は加熱でも、生でもOKです。ただし、賞味期限は守りましょう。卵の賞味期限は「生で食べても大丈夫な期限」が記載されています。
生で与える際は出来るだけ新鮮なものを与えるようにします。
手作りごはん初心者の方は
加熱の方が、初めは安心できます。
犬のご飯=「肉!」というイメージですが、犬の手作りごはんには「魚」も使えます。
「え??犬に魚?」と驚く方もいますが犬のごはんに「魚」を使わないのはむしろ勿体無いですね。
この記事では「犬の手作りごはんに魚を使うべき理由5つ」をご紹介します。
以下、解説です。
魚のタンパク質はアミノ酸バランスが良く、犬の体の中で効率よく利用できます。
魚には健康維持に有益な成分が豊富。特に不飽和脂肪酸のDHA、EPAは魚の油脂に特有な成分。
魚類の油脂に豊富に含まれる。
DHA、EPAについては「脂肪酸」でも詳しく解説しています。
四方を海に囲まれた日本では、季節ごとに多くの種類の魚を楽しめる。
旬の魚は栄養価も高い。
例えば産卵期前の秋に、旬を迎える魚は脂乗りが良く、身が締まっている。
魚の旬は専用のカレンダーが提供されている。地域ごとに違うので、自分の住んでいる地域の「お魚カレンダー」を検索してみると良い。
参考:北海道お魚図鑑
初心者が扱いやすいのは、鮭、ニシン、さんま、イワシ、鯖、鱈など。
イワシ、さんまなど小型の魚は筒切りにして骨まで柔らかく煮ると、丸ごと食べることができる。
骨ごと食べたい場合は圧力鍋の使用がおすすめ。短時間で魚を骨までほろほろに柔らかくすることができる。おすすめはフィスラー社のビタクイック。
さんまにはビタミンDが豊富に含まれている。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、血中カルシウム濃度を高めます。
カルシウムはある程度、血中濃度が高くないと骨に定着しません。
小魚を骨ごと食べると、カルシウムとビタミンDを同時に摂取できるので、骨を丈夫にするのに役立ちます。
サンマを圧力鍋で加圧し、骨ごといただくレシピを紹介しています。合わせてご参考に。
獣肉類にアレルギーがあり、一般的な市販フードが利用できない。
「魚ベースのフードを利用したいが、種類が少なく価格も高い、犬は不満そう」
そんな悩みを抱える飼い主さんには「魚をベースに手作りごはん」がおすすめ。
肉類はタンパク質の供給源になるので肉が食べられないと不安、という場合でも魚からしっかりタンパク質は摂取できます。
市販のフードで全く獣肉類を含まないものは非常に少ない。肉類にアレルギーのある飼い主さんは、数少ない魚ベースのフードを求めて苦労します。
それであればいっそのこと「魚を中心とした手作りごはん」で家庭での調理に切り変えるのがおすすめです。
自分で材料を選ぶ手作りごはんであれば、アレルギー食材を完全排除で作れるので安心です。
何より数少ない獣肉類不使用の市販のフードと比べると手作りごはんの方が低コストで済むケースが圧倒的に多いです。
魚はスーパーで手軽に買えます。
犬に魚を食べさせることが増えると、海の近くの鮮魚市場に足を伸ばしてみようか?など探す・選ぶ楽しみも増えます。
アレルギーだから…と悩むのではなく「だったら魚を美味しく調理して犬に食べさせよう!」と方針を変えることで、飼い主さんも犬の食事に楽しく向き合えます。
魚は栄養学的にも、味的にも優れた食材です。
与える際の注意点は「硬い骨は必ず除く」。
圧力鍋で骨まで柔らかく、という特別な調理を除き、魚の骨はとってから犬に与えましょう。
生で与える際には「アニキサス」などの寄生虫に注意。これは人間でも増加傾向にある食中毒です。人間のお刺身用として販売されている物にも稀に潜んでい流ので注意が必要です。
「アニキサス」は加熱、または冷凍と死滅します。お刺身を与える場合は冷凍されたものを選ぶと安全です。
犬におすすめの魚についての解説はこちら。
鱈(たら)を使った焼き魚ごはんの紹介です。
犬だって魚は大好きです。この記事を読むことで「犬にも魚のメニューを食べさせていいんだ!」とぜひ知っていただきたい。
魚は鮭、鯖などお好みのもので。
「犬=肉」という先入観が多いため「犬に魚」というと驚く人もいます。
でもせっかく四方を海に囲まれた日本で犬に魚を食べさせないのはもったいない。魚独特の旨味や香りが大好き!という犬もたくさんいます。
魚はタンパク源としても優秀。DHA・EPAなど犬の体に良い脂肪酸を含みます。
アレルギーで鶏肉・豚肉・牛肉など獣肉類が食べられない犬の場合でも「魚」を使いこなせれば犬の食のバリエーションが増やせます。
メリットいっぱいの「魚」について、ぜひこの記事で知ってください。
続きを読む犬に人気の「鶏もも肉」+「トマト缶」の組み合わせメニューです。鶏肉の旨味とトマトの酸味の相性も抜群!野菜を加えることで栄養バランスも満点です。
抗酸化物質を豊富に含む「トマト」は特にシニア犬(老犬)の健康管理におすすめの食材です。
実際に食べている様子を動画で公開しています。興味のある方はぜひチェックししてみてください。
シンプルな材料を鍋で煮込んで作ります。
鶏もも肉は旨味の強い部位です。トマトの酸味との相性も良く、好んで食べる犬が多いです。
トマトは抗酸化物質「リコピン」を多く含みます。
この他にも「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」を含みます。
同じ効果を持つビタミン同士は、同時に摂取すると互いの作用を強める相乗効果が期待できます。
体内の酸化は疲労、老化と密接な関わりがあるとされています。食事からしっかり抗酸化ビタミンを摂取して、犬を健康に。
トマトについてのさらに詳しい解説はこちらからどうぞ。
1年中買えて価格も安定しているトマト缶は犬の手作りごはんの強い味方です!皮むき不要、カット済みなど、忙しい飼い主さんにはメリットがいっぱい。
手作りごはんを義務感で続けるのはおすすめの姿勢ではありません。
楽できること、便利な製品はどんどん使って飼い主さんの負担を減らしながら、レクに続けられる工夫も大切です。
鶏肉についてはこちらの解説も併せて参考にしてください。
元気な犬全般、特にシニア犬(老犬)
ラム肉は独特の強い香りを持つ肉で、犬も好んで食べます。この記事では犬にラム肉を与える栄養学的メリットについて解説します。
生後1年未満の若い羊肉を「ラム」と呼びます。1年以上成長位したのが「マトン」です。
ラム肉は独特の強い香りを持ちます。そのためラム肉が大好き!と喜ぶ犬も多くいます。
鮮やかな赤身の「ラム肉」は他の食肉と比べると「鉄」を多く含みます。「ビタミンB12」の含有量も多く、貧血防止にはおすすめの肉です。
「ビタミンB12」は赤血球の生成に欠かせないビタミンです。動物性食品にのみ含有されるため(例外は海苔)犬は肉類からしっかり摂取する必要があります。
体の維持に欠かせない「タンパク質」を多く含みます。アミノ酸バランスも良く、健康な犬の筋肉、皮膚、被毛の維持におすすめです。
ラム肉は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸をバランスよく含みます。飽和脂肪酸はエネルギー源として重要です。中性脂肪、コレステロールの材料となります。
中性脂肪、コレステロールの材料となるため、飽和脂肪酸はこの片側だけを見て「体に悪い」と考えられがちです。これは大きな誤解です。
コレステロールは細胞膜の材料、体の中での物質運搬、胆汁酸の材料となり消化を助けるなど大切な役割を担っています。
過剰摂取=量が問題を引き起こすのであって、コレステロール自体が悪い訳ではありません。
中性脂肪もコレステロール同様に悪者とされがちです。
しかしながら中性脂肪も体に大切なエネルギーの貯蔵の役割を担っています。体脂肪が少なすぎると風邪をひきやすい、病気から回復しにくいなどデメリットが生じます。
大切なのは程度の問題です。適度な体脂肪は犬の健康を守る上で必要です。
不飽和脂肪酸は植物油や魚に多い成分です。ラム肉にはこの不飽和脂肪酸も多く含まれるのが特徴です。
不飽和脂肪酸は血中コレステロール値を減らす効果で注目されていますが、取りすぎるとアレルギーの原因になる可能性が指摘されています。
ここでも大切なのは「量」の問題。どんな成分でも取りすぎれば害となり、足りなければ欠乏となります。「適度」な摂取を心がけましょう。
脂肪燃焼を助けるカルニチンが豊富なのもラム肉の特徴です。
ラム肉は運動が好きな犬、散歩が好きでよく歩く犬=軽い運動・有酸素運動を行う犬に特におすすめです。
有酸素運動を行う犬は、はじめに筋肉の維持、酸素を体に供給するための鉄分を多く必要とします。
ラム肉は筋肉維持のためのタンパク源として、運動をする犬に必須の酸素運搬成分=鉄の供給源として最適です。
軽い運動を継続して行うにはエネルギー源としての脂肪燃焼が必須です。カルニチンは脂肪を効率食エネルギーに変える手助けをしてくれます。
一口に「肉」と言っても犬のライフスタイルによって、体に最適な「肉」は変わってきます。
食事から犬の健康を支えるためには食材の特性をよく知り、栄養を知り、犬に合わせて選ぶことが大切です。
みんな大好き!牛肉!焼肉で人気の「牛肉」は犬も大好き。ペットフードの原材料としても使われます。
ここの記事では「牛肉の栄養価」「部位別の特徴と使い分け」について解説します。この記事を読むことで、「牛肉」をどのように犬の手作りごはんに取り入れれば良いか?がわかります。
牛肉はタンパク質の宝庫です。鉄分も豚肉と比較すると多く含むため貧血防止にも役立ちます。牛肉に含まれる栄養素についてみていきます。
牛肉に含まれるタンパク質は「アミノ酸のバランス」がよく、犬の体内でも利用しやすいのが特徴。
アミノ酸の1種「カルニチン」も豊富です。このアミノ酸は筋肉の動きに伴い脂肪を燃焼させる働きがあります。ダイエット中の犬におすすめ。
牛肉は部位によって脂質の含有量が異なります。脂質の多い部分はコクがあり濃厚な味わいです。ただし、犬は大量の脂肪を摂取すると「急性膵炎」を発症する場合があります。食べさせる部位は慎重に選ぶ必要があります。
急性膵炎については→犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】も併せて参考にしてください。
亜鉛は体内で「酵素」の働きを助ける「補酵素」の成分になる大切なものです。不足すると味覚障害になります。
牛モモ赤身肉は特に亜鉛含有量の高い部位です。
血液中の赤血球にある「ヘモグロビン」の成分として必要とて必要不可欠。全身に酸素を運びます。貧血防止にも役立ちます。
鉄は牛モモ赤身肉に多く含まれます。
赤血球の生成に必須な「赤いビタミン」です。
基本的に動物性食品にのみ含まれます(例外は海苔)。牛肉側の肉類と比べると、ビタミンB12を多く含みます。
牛肉は柔らかい部分、硬い部分、脂肪分の多い、少ないで調理法、用途が変わります。愛犬の体の状態に合わせて選んでください。
霜降りになりやすい部位。柔らかく美味しい部分だが脂質も多い。与える場合は量の調整を。
赤身と脂肪が層になっている。肉じゃがの材料としても使用される。
濃厚な味わいで焼肉で人気。但し、脂肪分が多いため犬に大量の与えるのは避ける。
脂肪分が少なく、固まりで売られていることが多い。ローストビーフやシチューによく使われる。
初心者が犬の手作りごはんに「牛肉」を利用する場合は「赤身のもも肉」がおすすめ。少し大きめに切って歯ごたえを楽しむステーキ風にすると犬が喜んで食べる。
鉄分、ビタミンB12の含有量も高い。
どっしりと濃厚な味わいのある出汁が取れる部位。固く筋が多いが、柔らかく煮込むことで美味しくなる。
犬の手作りごはんでは野菜と合わせてポトフ風にするのもおすすめ。圧力鍋を利用すると短時間で柔らかくできる。
硬い部位ですが、和やらかく煮込むことで濃厚な味わいとプルプルとしたゼラチン質の食感を楽しめます。冷えて固まると煮こごりに。犬も喜んで食べます。
圧力鍋を使うと、牛すじも美味しく手軽に食べられます。大根と合わせる、そのままご飯に煮こごりとして載せるなど、犬が喜んで食べてくれます。
タンパク質、ビタミンA、B2、鉄分が多い部位です。レバーによりビタミンA過剰症が心配な方はこちらもご参考に→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】
レバー類の中では鶏、豚と比べてもっともビタミンA含有量が少ないのが牛レバーです。
調理時は血抜きをしっかりと行い、炒めるのがおすすめです。
牛肉は鉄分、タンパク質を多く含み、特に成長期の犬、貧血気味の犬、シニア犬におすすめです。
部位によって栄養素の含有量が異なるため、貧血防止にはレバーやもも肉、濃厚な味わいを煮込みでという場合は牛スネ、牛すじなど使い分けましょう。
犬に豚肉をあげてもいいのか?という疑問にこの記事では回答していきます。
結論をはじめに3つ。
そもそも豚肉を犬にあげていいの?と心配する手作りごはん初心者の方もいます。
「ペットフードでチキンやビーフは見かけるが、ポークと名前がついた製品は見かけない」という理由から「豚肉そのものが犬に有害なのでは?」という誤解が生まれているようです。
ポーク主体のドライフードは存在します。それと「チキン」「ビーフ」と製品名にうたっている製品の原材料をチェックしてみてください。かなり割合で「ポークエキス」と書かれています。
つまり豚肉由来の原材料はペットフードにも利用されているということ。豚肉自体は犬に与えても問題ない食材であることがこれでわかります。
豚肉自体は犬に何らかの害を与えるものではありません。ただし、生の豚肉は寄生虫や病原体に汚染されている可能性があります。
カンピロバクター、トキソプラズマ、リステリアなど豚肉汚染に関わる病原体は多くあります。これらの病原体はもともと豚自体が持っているもの、食肉処理の段階で汚染されるケースなど様々です。しっかりと加熱調理することで病原体を死滅させることができます。
よく「豚肉は病原体の汚染がひどいのでペットフードには向かない」という誤った記述が見られます。確かに豚肉が病原体に汚染されるケースは多いですが、加熱処理をしっかり行えば食中毒にはなりません。
加熱調理の重要性はこちらの記事でも詳しく解説しています→犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】
犬に一度に大量の脂身を与えると急性膵炎の原因になる場合があります。
豚のバラ肉、豚トロと呼ばれる部位は脂肪分が高く要注意です。与える場合は脂肪が多すぎない部位を選んで与えるようにしましょう。
犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】もあわせてご参考に。大量の脂肪を犬に与える危険性について解説しています。
肉類の中でも「ビタミンB1」の含有量がダントツに多く牛肉の約10倍。
「ビタミンB1」は糖質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。不足すると体がだるい、疲れが取れないなど体調不良にもつながります。脳や神経を正常に保つためにも必要です。
「ビタミンB1」はヒレ肉での含有率が高く、脂肪もほとんどなくヘルシーな部分です。
それ以外では、タンパク質、脂質、ビタミンA、B2、ナイアシン、鉄、リン、カリウムなどを含みます。
豚肉は部位によって脂肪の量やビタミンB1の含有量が変わります。目的別に使い分けましょう。
柔らかい赤身で脂肪が少ないのが特徴です。ヒレに次いでビタミンB1を多く含みます。ダイエット中、脂身を食べると下痢をする、という場合は脂身を除いて与えましょう。
焼くことで肉そのものの味を楽しめる部位です。炒める、焼くなどの調理法がおすすめです。手作りごはん初心者におすすめ。
赤身と脂肪が層になり、旨味が強いのが特徴です。但し、脂肪分が多いため犬に大量に与えるのには向きません。
豚肉の中で最も柔らかいとされる部位です。肉の外側に脂肪があり、旨味の元となります。
犬の手作りごはんでは、薄切り肉を焼く、厚切りの場合はスティック状にカットして焼く、煮込んで柔らかくするのもおすすめです。
ビタミンB1の含有量がトップ。脂肪分も少なく犬にはおすすめです。
運動をする犬、よく体を動かす犬には糖質とセットで与えると効率よく糖質をエネルギーに換え疲労回復にも役立ちます。
焼きすぎるとパサつくので、スープにして汁ごと食べるのがおすすめ。ビタミンB1は水溶性ビタミンです。茹でると水に溶け出します。そのため、茹でる調理法の場合は汁ごと食べるメニューにすると栄養の損失を防げます。
筋肉繊維質で独特の歯ごたえがあります。脂肪分が少なく、味は淡白。調理の際は十分な血抜きを。
炒める、焼く調理法がおすすめです。
豚肉の中で最もビタミンA含有量の多い部位。
レバー類の中でビタミンA含有量が最も高いのが鶏レバー>豚レバー>牛レバーの順。
レバーの過剰摂取によりビタミンA過剰症が心配な方はこちらの記事に詳しく書いたので参考に→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】
タンパク質、ビタミンB1、B2、鉄も多く含みます。
牛乳と合わせると臭みが抑えられます。炒め物にも。
豚肉は疲労回復に良いビタミンB1を多く含む「元気」を作る肉。部位別の特性を理解し、よく加熱して用いる。
手作りごはん初心者におすすめの部位は脂肪分が少なめの「ヒレ」「もも」。まずは基本の「おじや」の鶏肉を豚肉に変えてみるところから始めよう→犬の手作りごはんレシピ「基本の鶏肉おじや」【初心者向け】