肉は貴重なタンパク源。健康な皮膚、筋肉、被毛の維持にも「肉」は手作りごはんにおすすめの食材です。
この記事では犬の手作りごはんで使用頻度の高い「肉」について解説します。この記事を読むことで、あなたは「肉」の基本的な栄養についてい理解できるようになります。犬の手作りごはんで「肉」をどのように活用すれば良いかもわかるようになります。
犬は大好き!「肉」の栄養は?
肉に含まれる栄養は動物の種類によって異なります。部位によっても異なります。ここではざっくりと概要をお話ししますが、もし肉の種類や部位による栄養をこと細かく知りたい!という場合、食品成分表が1冊あると便利です。
食品成分表は1冊あると便利
毎年改定されますが、さほど大きな変更はありません。私たちが普段口にする食品の栄養データを網羅して1冊1,540円(税込・2019年11月現在)とお手頃価格。真剣に栄養を勉強してみたいという方は1冊手元において損はありません。
肉の栄養:タンパク質
肉は貴重なタンパク源です。しかも体内で利用効率の良い、質の良いタンパク源。タンパク質は犬の筋肉・内臓・被毛を作る上で重要です。それ以外にも代謝に必要不可欠な酵素の材料になる、ホルモン、免疫細胞を作るのもタンパク質です。
もしタンパク質の摂取が不足すると、体内でのタンパク質が減り、筋肉が痩せるマイナスが起こります。犬の手作りごはんは良質なタンパク源をしっかり取り入れることが大事です。
タンパク質の詳しい働きを学びたい方は、こちらの電子書籍もご利用ください→無料電子書籍で学ぶ『手作りごはん・栄養素・栄養の過不足・食べさせてはいけないもの・作り方』全31P
肉の栄養:脂質
脂質はエネルギーとして利用される他、中性脂肪として体内に蓄積されます。体脂肪はエネルギー源としてだけでなく、体を外部からの衝撃から守る大切なもの。脂質の中でも「リン脂質」は細胞膜を作る重要な物質です。
肉に含まれる脂肪は、これら脂質の重要な供給源です。
但し、大量の脂肪を一気に犬が食べると「急性膵炎」を発症し脂肪するケースがあります。手作り食で食べさせる場合も、ほどほどに。
詳しくは下記も合わせて参考にしてください。
脂質についての詳細解説も合わせてどうぞ。
肉の栄養:ビタミン・ミネラル
肉には種類によって様々なビタミンが含まれます。但し、レバーについては牛・豚・鶏肉に共通してビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・鉄が豊富。
特にビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのに必須のビタミンです。
豚肉は特にビタミンB1が豊富。疲労回復にもおすすめです。
レバーは栄養価が高い部位ですが、脂溶性のビタミンAを多く含むためビタミンA過剰症が心配される食品でもあります。犬にとってどの程度の量であれば安全か?を別記事で解説しています。気になる方は参考にしてください→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】
肉に含まれる鉄は「ヘム鉄」と呼ばれます。野菜に含まれる「非ヘム鉄」と比べると吸収率が高いのが特徴。鉄は全身へ酸素を供給する大切なミネラルです。肉からしっかり摂取しましょう。
肉の扱い:鮮度が高いうちに調理を。そうでない場合は冷凍する。
購入した肉は新鮮なうちに使い切るのがベスト。特にひき肉は傷みやすいので早めの調理がおすすめです。ひき肉を冷凍する場合は、炒めるなど加熱調理の後に冷凍保存を。
犬におすすめの肉は?
犬の好みや体質によって、肉を使い分けましょう。
牛肉
鉄分が豚肉より多く貧血防止に。
牛肉については下記の記事でさらに詳しく解説しています。
鶏肉
淡白な味わいで子犬やシニア犬でも食べやすいのが特徴です。価格も手頃。脂肪が皮に集中しているので皮を取り除けが低脂肪、高タンパク質になります。
ビタミンB群、ナイアシンを含み、消化が良いのも特徴です。
鶏肉の詳しい部位別解説などは下記の記事を参考に。
豚肉
ビタミンB1の含有率が他の肉に比べて圧倒的に多いのが特徴(牛肉の約10倍)。疲労回復にもってこいなのが豚肉です。
豚肉の詳細解説はこちらの記事もどうぞ。
まとめ
肉は犬にとって貴重なたんぱく源。手作りごはんのメインとなる食材です。それぞれの肉の特徴を知り、手作りごはんに活用しよう。