鶏もも肉と野菜のトマト煮込み | 犬の手作りごはんレシピ | 老犬向け

犬に人気の「鶏もも肉」+「トマト缶」の組み合わせメニューです。鶏肉の旨味とトマトの酸味の相性も抜群!野菜を加えることで栄養バランスも満点です。

抗酸化物質を豊富に含む「トマト」は特にシニア犬(老犬)の健康管理におすすめの食材です。

実際に食べている様子を動画で公開しています。興味のある方はぜひチェックししてみてください。

材料と作り方

シンプルな材料を鍋で煮込んで作ります。

材料:20kg大型犬2匹×2回分

  • 鶏もも肉:1枚
  • トマト缶:あらかじめカットされたもの1缶
  • セロリ:1/2本
  • にんじん:1/2本
  • 水:適量
  • パスタ:適量

作り方

  • 鶏肉は食べやすい大きさに切る
  • セロリ、にんじんは細かく刻む
  • 鍋にオリーブオイルを熱し、セロリ、にんじんを炒める
  • 鶏肉を加えて色が変わるまで炒める
  • 水を注ぎ、トマト缶を加える
  • 材料に火が通りまで煮込む
  • パスタを茹で、煮込みをかけて犬に与える
犬の手作りごはん:鶏肉とトマト缶の野菜煮込み

オススメポイント:抗酸化ビタミンの相乗効果が狙える!

鶏もも肉は旨味の強い部位です。トマトの酸味との相性も良く、好んで食べる犬が多いです。

トマトは抗酸化物質「リコピン」を多く含みます。

この他にも「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」を含みます。

同じ効果を持つビタミン同士は、同時に摂取すると互いの作用を強める相乗効果が期待できます。

体内の酸化は疲労、老化と密接な関わりがあるとされています。食事からしっかり抗酸化ビタミンを摂取して、犬を健康に。

トマトについてのさらに詳しい解説はこちらからどうぞ。

トマト缶を活用しよう!

1年中買えて価格も安定しているトマト缶は犬の手作りごはんの強い味方です!皮むき不要、カット済みなど、忙しい飼い主さんにはメリットがいっぱい。

手作りごはんを義務感で続けるのはおすすめの姿勢ではありません。

楽できること、便利な製品はどんどん使って飼い主さんの負担を減らしながら、レクに続けられる工夫も大切です。

鶏肉の栄養価

鶏肉についてはこちらの解説も併せて参考にしてください。

このレシピがおすすめの犬

元気な犬全般、特にシニア犬(老犬)

犬の手作りごはんに「ラム肉」メリットと栄養を解説。体をよく動かす犬に最適!【初心者向け】

ラム肉は独特の強い香りを持つ肉で、犬も好んで食べます。この記事では犬にラム肉を与える栄養学的メリットについて解説します。

そもそもラム肉とは?

生後1年未満の若い羊肉を「ラム」と呼びます。1年以上成長位したのが「マトン」です。

香りが強く犬は大好き!

ラム肉は独特の強い香りを持ちます。そのためラム肉が大好き!と喜ぶ犬も多くいます。

ラム肉は鉄分が豊富

鮮やかな赤身の「ラム肉」は他の食肉と比べると「」を多く含みます。「ビタミンB12」の含有量も多く、貧血防止にはおすすめの肉です。

ビタミンB12」は赤血球の生成に欠かせないビタミンです。動物性食品にのみ含有されるため(例外は海苔)犬は肉類からしっかり摂取する必要があります。

タンパク質

体の維持に欠かせない「タンパク質」を多く含みます。アミノ酸バランスも良く、健康な犬の筋肉、皮膚、被毛の維持におすすめです。

脂質

ラム肉は飽和脂肪酸不飽和脂肪酸をバランスよく含みます。飽和脂肪酸はエネルギー源として重要です。中性脂肪コレステロールの材料となります。

飽和脂肪酸は本当に悪者か?

中性脂肪、コレステロールの材料となるため、飽和脂肪酸はこの片側だけを見て「体に悪い」と考えられがちです。これは大きな誤解です

コレステロールは細胞膜の材料、体の中での物質運搬胆汁酸の材料となり消化を助けるなど大切な役割を担っています。

過剰摂取=量が問題を引き起こすのであって、コレステロール自体が悪い訳ではありません

中性脂肪の役割

中性脂肪もコレステロール同様に悪者とされがちです。

しかしながら中性脂肪も体に大切なエネルギーの貯蔵の役割を担っています。体脂肪が少なすぎると風邪をひきやすい、病気から回復しにくいなどデメリットが生じます。

大切なのは程度の問題です。適度な体脂肪は犬の健康を守る上で必要です。

不飽和脂肪酸について

不飽和脂肪酸は植物油や魚に多い成分です。ラム肉にはこの不飽和脂肪酸も多く含まれるのが特徴です。

不飽和脂肪酸は血中コレステロール値を減らす効果で注目されていますが、取りすぎるとアレルギーの原因になる可能性が指摘されています

ここでも大切なのは「」の問題。どんな成分でも取りすぎれば害となり、足りなければ欠乏となります。「適度」な摂取を心がけましょう。

カルニチン

脂肪燃焼を助けるカルニチンが豊富なのもラム肉の特徴です。

結論:ラム肉は体をよく動かす犬の健康維持におすすめの食材

ラム肉は運動が好きな犬、散歩が好きでよく歩く犬=軽い運動・有酸素運動を行う犬に特におすすめです。

有酸素運動を行う犬は、はじめに筋肉の維持、酸素を体に供給するための鉄分を多く必要とします。

ラム肉は筋肉維持のためのタンパク源として、運動をする犬に必須の酸素運搬成分=鉄の供給源として最適です。

軽い運動を継続して行うにはエネルギー源としての脂肪燃焼が必須です。カルニチンは脂肪を効率食エネルギーに変える手助けをしてくれます。

一口に「」と言っても犬のライフスタイルによって、体に最適な「」は変わってきます。

食事から犬の健康を支えるためには食材の特性をよく知り、栄養を知り、犬に合わせて選ぶことが大切です。

肉についてもっと知りたい場合はこちらもどうぞ

犬の手作りごはんに「牛肉」はおすすめ!栄養と部位別活用方法の解説【初心者向け】

みんな大好き!牛肉!焼肉で人気の「牛肉」は犬も大好き。ペットフードの原材料としても使われます。

ここの記事では「牛肉の栄養価」「部位別の特徴と使い分け」について解説します。この記事を読むことで、「牛肉」をどのように犬の手作りごはんに取り入れれば良いか?がわかります。

牛肉の栄養価

牛肉はタンパク質の宝庫です。鉄分も豚肉と比較すると多く含むため貧血防止にも役立ちます。牛肉に含まれる栄養素についてみていきます。

タンパク質

牛肉に含まれるタンパク質は「アミノ酸のバランス」がよく、犬の体内でも利用しやすいのが特徴。

アミノ酸の1種「カルニチン」も豊富です。このアミノ酸は筋肉の動きに伴い脂肪を燃焼させる働きがあります。ダイエット中の犬におすすめ。

脂質

牛肉は部位によって脂質の含有量が異なります。脂質の多い部分はコクがあり濃厚な味わいです。ただし、犬は大量の脂肪を摂取すると「急性膵炎」を発症する場合があります。食べさせる部位は慎重に選ぶ必要があります。

急性膵炎については→犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】も併せて参考にしてください。

亜鉛

亜鉛は体内で「酵素」の働きを助ける「補酵素」の成分になる大切なものです。不足すると味覚障害になります。

牛モモ赤身肉は特に亜鉛含有量の高い部位です。

血液中の赤血球にある「ヘモグロビン」の成分として必要とて必要不可欠。全身に酸素を運びます。貧血防止にも役立ちます。

鉄は牛モモ赤身肉に多く含まれます。

ビタミンB12

赤血球の生成に必須な「赤いビタミン」です。

基本的に動物性食品にのみ含まれます(例外は海苔)。牛肉側の肉類と比べると、ビタミンB12を多く含みます。

部位別の特徴と栄養価

牛肉は柔らかい部分、硬い部分、脂肪分の多い、少ないで調理法、用途が変わります。愛犬の体の状態に合わせて選んでください。

ロース

霜降りになりやすい部位。柔らかく美味しい部分だが脂質も多い。与える場合は量の調整を。

バラ

赤身と脂肪が層になっている。肉じゃがの材料としても使用される。

濃厚な味わいで焼肉で人気。但し、脂肪分が多いため犬に大量の与えるのは避ける。

もも

脂肪分が少なく、固まりで売られていることが多い。ローストビーフやシチューによく使われる。

初心者が犬の手作りごはんに「牛肉」を利用する場合は「赤身のもも肉」がおすすめ。少し大きめに切って歯ごたえを楽しむステーキ風にすると犬が喜んで食べる。

鉄分、ビタミンB12の含有量も高い。

スネ肉

どっしりと濃厚な味わいのある出汁が取れる部位。固く筋が多いが、柔らかく煮込むことで美味しくなる

犬の手作りごはんでは野菜と合わせてポトフ風にするのもおすすめ。圧力鍋を利用すると短時間で柔らかくできる

すじ(牛すじ)

硬い部位ですが、和やらかく煮込むことで濃厚な味わいとプルプルとしたゼラチン質の食感を楽しめます。冷えて固まると煮こごりに。犬も喜んで食べます。

圧力鍋を使うと、牛すじも美味しく手軽に食べられます。大根と合わせる、そのままご飯に煮こごりとして載せるなど、犬が喜んで食べてくれます。

レバー(肝臓)

タンパク質、ビタミンA、B2、鉄分が多い部位です。レバーによりビタミンA過剰症が心配な方はこちらもご参考に→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】

レバー類の中では鶏、豚と比べてもっともビタミンA含有量が少ないのが牛レバーです。

調理時は血抜きをしっかりと行い、炒めるのがおすすめです。

まとめ

牛肉は鉄分、タンパク質を多く含み、特に成長期の犬、貧血気味の犬シニア犬におすすめです。

部位によって栄養素の含有量が異なるため、貧血防止にはレバーやもも肉、濃厚な味わいを煮込みでという場合は牛スネ、牛すじなど使い分けましょう。

犬に豚肉を与えてもいいの?栄養素とおすすめ部位、与える際の注意点を解説【初心者向け】

犬に豚肉をあげてもいいのか?という疑問にこの記事では回答していきます。

結論をはじめに3つ。

  • 豚肉は与えても大丈夫。ただし必ず加熱しよう
  • 豚肉の脂身が多い部位は要注意。多量の脂身は急性膵炎の原因になります。
  • 豚肉は疲労回復ビタミンB1がダントツに多い!部位別の特徴を理解して活用しよう。

豚肉をあげてもいいの?あげても大丈夫。

そもそも豚肉を犬にあげていいの?と心配する手作りごはん初心者の方もいます。

ペットフードでチキンやビーフは見かけるが、ポークと名前がついた製品は見かけない」という理由から「豚肉そのものが犬に有害なのでは?」という誤解が生まれているようです。

ポーク主体のドライフードは存在します。それと「チキン」「ビーフ」と製品名にうたっている製品の原材料をチェックしてみてください。かなり割合で「ポークエキス」と書かれています。

つまり豚肉由来の原材料はペットフードにも利用されているということ。豚肉自体は犬に与えても問題ない食材であることがこれでわかります

ただし、必ず加熱しよう。

豚肉自体は犬に何らかの害を与えるものではありません。ただし、生の豚肉は寄生虫や病原体に汚染されている可能性があります

カンピロバクター、トキソプラズマ、リステリアなど豚肉汚染に関わる病原体は多くあります。これらの病原体はもともと豚自体が持っているもの、食肉処理の段階で汚染されるケースなど様々です。しっかりと加熱調理することで病原体を死滅させることができます。

よく「豚肉は病原体の汚染がひどいのでペットフードには向かない」という誤った記述が見られます。確かに豚肉が病原体に汚染されるケースは多いですが、加熱処理をしっかり行えば食中毒にはなりません

加熱調理の重要性はこちらの記事でも詳しく解説しています→犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】

脂身に注意しよう

犬に一度に大量の脂身を与えると急性膵炎の原因になる場合があります

豚のバラ肉、豚トロと呼ばれる部位は脂肪分が高く要注意です。与える場合は脂肪が多すぎない部位を選んで与えるようにしましょう。

犬の手作りごはん「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】もあわせてご参考に。大量の脂肪を犬に与える危険性について解説しています。

豚肉の栄養素

肉類の中でも「ビタミンB1」の含有量がダントツに多く牛肉の約10倍。

ビタミンB1」は糖質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。不足すると体がだるい、疲れが取れないなど体調不良にもつながります。脳や神経を正常に保つためにも必要です。

ビタミンB1」はヒレ肉での含有率が高く、脂肪もほとんどなくヘルシーな部分です。

それ以外では、タンパク質、脂質、ビタミンA、B2、ナイアシン、鉄、リン、カリウムなどを含みます。

部位別の解説。体調や目的によって使い分けよう。

豚肉は部位によって脂肪の量やビタミンB1の含有量が変わります。目的別に使い分けましょう。

もも

柔らかい赤身で脂肪が少ないのが特徴です。ヒレに次いでビタミンB1を多く含みます。ダイエット中、脂身を食べると下痢をする、という場合は脂身を除いて与えましょう。

焼くことで肉そのものの味を楽しめる部位です。炒める、焼くなどの調理法がおすすめです。手作りごはん初心者におすすめ

バラ

赤身と脂肪が層になり、旨味が強いのが特徴です。但し、脂肪分が多いため犬に大量に与えるのには向きません

ロース

豚肉の中で最も柔らかいとされる部位です。肉の外側に脂肪があり、旨味の元となります。

犬の手作りごはんでは、薄切り肉を焼く、厚切りの場合はスティック状にカットして焼く、煮込んで柔らかくするのもおすすめです。

ヒレ

ビタミンB1の含有量がトップ脂肪分も少なく犬にはおすすめです

運動をする犬、よく体を動かす犬には糖質とセットで与えると効率よく糖質をエネルギーに換え疲労回復にも役立ちます。

焼きすぎるとパサつくので、スープにして汁ごと食べるのがおすすめ。ビタミンB1は水溶性ビタミンです。茹でると水に溶け出します。そのため、茹でる調理法の場合は汁ごと食べるメニューにすると栄養の損失を防げます。

ハツ(心臓)

筋肉繊維質で独特の歯ごたえがあります。脂肪分が少なく、味は淡白。調理の際は十分な血抜きを。

炒める、焼く調理法がおすすめです。

レバー(肝臓)

豚肉の中で最もビタミンA含有量の多い部位。

レバー類の中でビタミンA含有量が最も高いのが鶏レバー>豚レバー>牛レバーの順。

レバーの過剰摂取によりビタミンA過剰症が心配な方はこちらの記事に詳しく書いたので参考に→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】

タンパク質、ビタミンB1、B2、鉄も多く含みます。

牛乳と合わせると臭みが抑えられます。炒め物にも。

まとめ

豚肉は疲労回復に良いビタミンB1を多く含む「元気」を作る肉。部位別の特性を理解し、よく加熱して用いる。

手作りごはん初心者におすすめの部位は脂肪分が少なめの「ヒレ」「もも」。まずは基本の「おじや」の鶏肉を豚肉に変えてみるところから始めよう→犬の手作りごはんレシピ「基本の鶏肉おじや」【初心者向け】

手作りごはん初心者はまず「鶏肉」を使ってみよう!鶏肉を栄養について解説【初心者向け】

手作りごはん初心者におすすめなのは「鶏肉」です。鶏肉は淡白で食べやすく、子犬からシニア犬、胃腸が弱い犬にも向いています

この記事では「鶏肉」の栄養を解説します。部位別の特徴、おすすめ調理法も紹介します。この記事を読むことで、犬の体調によって手作りごはんにどう「鶏肉」を使うか基本をマスターできますよ。

まずは鶏肉の栄養から

鶏肉に含まれる栄養素の代表は

  • たんぱく質
  • ビタミンA
  • ビタミンB群(B2・B6・パントテン酸)
  • ナイアシン

体を作るたんぱく質、目・皮膚・粘膜の健康を守るビタミンA、代謝を助けるビタミンB群を含みます。

リノール酸、オレイン酸など不飽和脂肪酸を多く含むのも特徴。リノール酸は動脈硬化の予防に、オレイン酸はLDL(悪玉コレステロール)の抑制、心疾患予防効果が期待される成分です

注意点:鶏肉は水分が多く、傷みやすい

鶏肉は傷みやすい肉でもあります。早めに使い切るのが得策。尚、鶏肉はサルモネラ菌汚染率の高い肉でもあります。鮮度にかかわらず、汚染度は

  • 鶏ミンチ肉: 33.5%
  • 鶏たたき:10.6%

と、かなり高め。

出典:鶏肉におけるサルモネラ属菌のリスクプロファイル改訂版を公表しました。

肉全般に言えることですが、必ず加熱して与えることが大切です。肉の加熱処理の重要性についてはこちらの記事も参照してください→犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】

部位別の栄養と使い分け

鶏肉には以下の部位があります。

  • むね肉
  • ささみ
  • もも
  • 砂肝
  • レバー
  • 手羽

むね肉

皮を除くと脂肪分が少なく、低カロリー。淡白で柔らかい肉質です。あっさりしているのでどんな調理法にも向いています。

胃腸が弱い犬には小さく切って茹でる、煮る。ひき肉もおすすめです。元気な犬には少量の油で炒める、皮も一緒に焼くなどコクのある調理法がおすすめ。

ささみ

脂肪分がすくなるあっさりした味わい。タンパク質を豊富に含みます。柔らかいので茹でても美味しく食べられます。ダイエット中の犬におすすめ

もも

肉質は硬めでコクがあるのが特徴。骨つきのまま煮込むと骨のだしがしみ出て味わい深いスープに。犬に与える場合は必ず骨を取り除きます。

皮を取り除いても適度にコクがあり、煮込むにも向いています。野菜と一緒に煮込むことで柔らかく、美味しく食べられます。

砂肝

鶏の砂嚢と呼ばれる部位で、固くこりこりした食感が特徴。低カロリーでヘルシーです。噛みごたえがあるので犬の手作りごはんにメリハリをつけたいときにもおすすめです。

レバー

レバーはタンパク質、各種ビタミン、鉄分が豊富ですビタミンAの含有量はレバー類の中でもトップ

レバー類はビタミンAの過剰症が心配される食材でもあります。犬のて作るごはんとビタミンA過剰症についてはこちらの記事に詳しく書きました。

レバーには鉄分も豊富です。体に吸収されやすい「ヘム鉄」です。

手羽

手羽元と手羽先に分かれます。

手羽元はに気質が柔らかくジューシーです。手羽先に肉はほとんどありませんが、ゼラチン質が豊富です。コラーゲンやビタミン類を多く含みます。

手羽は大根と合わせて煮ることで、出汁が野菜に染み込みます。犬も喜んで食べるのと、手羽から染み出したコラーゲンが煮こごりになります。プルプルの煮こごりは犬も大好きです。

与える場合は必ず骨を外しましょう。

まとめ

手頃な価格、あっさりとした味わいでどんな犬でも食べやすい鶏肉は手作りごはんの強い味方です。ぜひ活用を。

手作りごはん初心者の方向けに、作りやすい鶏肉のおじやをご紹介しています。

犬の手作りごはんにおすすめ「肉」の話【初心者向け】

肉は貴重なタンパク源。健康な皮膚、筋肉、被毛の維持にも「肉」は手作りごはんにおすすめの食材です。

この記事では犬の手作りごはんで使用頻度の高い「」について解説します。この記事を読むことで、あなたは「」の基本的な栄養についてい理解できるようになります。犬の手作りごはんで「」をどのように活用すれば良いかもわかるようになります。

犬は大好き!「肉」の栄養は?

肉に含まれる栄養は動物の種類によって異なります。部位によっても異なります。ここではざっくりと概要をお話ししますが、もし肉の種類や部位による栄養をこと細かく知りたい!という場合、食品成分表が1冊あると便利です。

食品成分表は1冊あると便利

毎年改定されますが、さほど大きな変更はありません。私たちが普段口にする食品の栄養データを網羅して1冊1,540円(税込・2019年11月現在)とお手頃価格。真剣に栄養を勉強してみたいという方は1冊手元において損はありません

肉の栄養:タンパク質

肉は貴重なタンパク源です。しかも体内で利用効率の良い、質の良いタンパク源。タンパク質は犬の筋肉・内臓・被毛を作る上で重要です。それ以外にも代謝に必要不可欠な酵素の材料になる、ホルモン、免疫細胞を作るのもタンパク質です。

もしタンパク質の摂取が不足すると、体内でのタンパク質が減り、筋肉が痩せるマイナスが起こります。犬の手作りごはんは良質なタンパク源をしっかり取り入れることが大事です。

タンパク質の詳しい働きを学びたい方は、こちらの電子書籍もご利用ください→無料電子書籍で学ぶ『手作りごはん・栄養素・栄養の過不足・食べさせてはいけないもの・作り方』全31P

肉の栄養:脂質

脂質はエネルギーとして利用される他、中性脂肪として体内に蓄積されます。体脂肪はエネルギー源としてだけでなく、体を外部からの衝撃から守る大切なもの。脂質の中でも「リン脂質」は細胞膜を作る重要な物質です。

肉に含まれる脂肪は、これら脂質の重要な供給源です。

但し、大量の脂肪を一気に犬が食べると「急性膵炎」を発症し脂肪するケースがあります。手作り食で食べさせる場合も、ほどほどに。

詳しくは下記も合わせて参考にしてください。

脂質についての詳細解説も合わせてどうぞ。

肉の栄養:ビタミン・ミネラル

肉には種類によって様々なビタミンが含まれます。但し、レバーについては牛・豚・鶏肉に共通してビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・鉄が豊富。

特にビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのに必須のビタミンです。

豚肉は特にビタミンB1が豊富。疲労回復にもおすすめです。

レバーは栄養価が高い部位ですが、脂溶性のビタミンAを多く含むためビタミンA過剰症が心配される食品でもあります。犬にとってどの程度の量であれば安全か?を別記事で解説しています。気になる方は参考にしてください→犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】

肉に含まれる鉄は「ヘム鉄」と呼ばれます。野菜に含まれる「非ヘム鉄」と比べると吸収率が高いのが特徴。鉄は全身へ酸素を供給する大切なミネラルです。肉からしっかり摂取しましょう。

肉の扱い:鮮度が高いうちに調理を。そうでない場合は冷凍する。

購入した肉は新鮮なうちに使い切るのがベスト。特にひき肉は傷みやすいので早めの調理がおすすめです。ひき肉を冷凍する場合は、炒めるなど加熱調理の後に冷凍保存を。

犬におすすめの肉は?

犬の好みや体質によって、肉を使い分けましょう。

牛肉

鉄分が豚肉より多く貧血防止に。

牛肉については下記の記事でさらに詳しく解説しています。

鶏肉

淡白な味わいで子犬やシニア犬でも食べやすいのが特徴です。価格も手頃。脂肪が皮に集中しているので皮を取り除けが低脂肪、高タンパク質になります。

ビタミンB群、ナイアシンを含み、消化が良いのも特徴です。

鶏肉の詳しい部位別解説などは下記の記事を参考に。

豚肉

ビタミンB1の含有率が他の肉に比べて圧倒的に多いのが特徴(牛肉の約10倍)。疲労回復にもってこいなのが豚肉です。

豚肉の詳細解説はこちらの記事もどうぞ。

まとめ

肉は犬にとって貴重なたんぱく源。手作りごはんのメインとなる食材です。それぞれの肉の特徴を知り、手作りごはんに活用しよう。

犬に牛乳を与えてもいいですか?タンパク源・カルシウム源として優秀!おすすめですと言う話をするよ【初心者向け】

犬に牛乳を与えてもいいのでしょうか?という疑問について解説します。

この記事では「牛乳を与えて良いケース・ダメなケース」「牛乳の栄養学的3つのメリット」を解説します。この記事を読むことであなたは犬の手作り食にどう牛乳を活用したらいいか?がわかります。

牛乳は犬にいいの?お腹を壊さないならOK!

犬に牛乳をあげるとお腹を壊すのでは?

人でも牛乳を飲むと腹痛を起こす人がいますよね。でも全ての人がお腹を壊すわけではありません。犬も同じです。牛乳を飲ませて下痢になる犬もいれば、全然平気な犬もいる。

牛乳の場合「犬には」と大きな主語で考えないことです。大丈夫な犬と、そうでない犬がいる。大事なポイントなので、ぜひここで理解してください。

体質的に牛乳が合わない「乳糖不耐症」

牛乳には「乳糖」が含まれます。これを分解する消化酵素(ラクターゼ)の不足により、下痢、腹痛、おなら、腹部の不快感を訴える。これが「乳糖不耐症」です。

人も犬も哺乳類。生まれてすぐは母乳で育ちます。その時はみんな、ちゃんと乳糖を消化する酵素を出しています。授乳期がすぎ、離乳するとこの酵素の分泌が減り「乳糖不耐症」になるケースがあります。

これは体質です。なのでこの場合、無理して牛乳を飲む必要は全くありません。牛乳はタンパク源、カルシウム源として優秀ですが(後述)、牛乳以外の食品からも十分摂取できます。

乳糖不耐症」の犬がいる一方で、全く平気な犬もいます。全ての犬が牛乳を飲めないわけではないことを、ここでは理解しましょう

牛乳アレルギーの場合は、当然だが飲まない方が良い。

牛乳にアレルギーがある場合は、当然ですが飲まない方が良いですね。乳糖不耐症とアレルギーは、混同される場合もありますが全く別物です。

牛乳の栄養学的メリット3つ。

牛乳は栄養価の高い食品です。そのメリットを3つ解説します。

1:優秀なタンパク源

牛乳はタンパク質を多く含みます。牛乳のタンパク質の8割は「カゼイン」です。「カゼイン」は体内で「カルシウム」の吸収を促進します。

2:貴重なカルシウム源

犬は人よりもカルシウム要求量の多い動物です。食品からしっかり摂取させる必要があります。

カルシウムは吸収率が悪いミネラルでもあります。牛乳に含まれるタンパク質「カゼイン」はカルシウムの吸収率をあげる効果があります。このため牛乳は効率の良いカルシウム源と言えるでしょう。

3:脂質・糖質・タンパク質:三大栄養素をエネルギーに変えるビタミンB2を含む

食物をエネルギーに変えるのに、ビタミンの助けが欠かせません。ビタミンB2は糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンです。特に脂質の代謝と関わりが深く、脂肪燃焼には必須

ビタミンB2はもともと牛乳から発見されたビタミンです。細胞の新陳代謝を助け、健康な皮膚、被毛を作るのに必須です

結論:犬にとっても牛乳は貴重な栄養源。

カルシウムが豊富で吸収率も高い牛乳は、犬にとってもメリットが多い食品です

ただし栄養価が高い分、脂質も多く含みます。体重コントロールが必要な犬の場合、低脂肪乳を利用するのがお勧めです。

栄養について学びたい方はこちらの記事もどうぞ→犬の手作りごはんの栄養、最低限押さえておきたい5種類の栄養素【初心者向け】

犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】

犬の手作りごはんの中の「生食」というジャンル。これは文字通り犬に生の肉を加熱調理せず、そのまま与えることを指します。

ネット上の多くの記事で「犬には生食が良い」という体験談を読むことができます。一方で「犬に肉を生のまま与えることは食中毒の危険があり、おすすめではない」という正反対の見解も。

結局のところどうなのでしょうか。この記事では「生食」について「栄養学的メリットはあるのか」「感染症(人獣共通感染症:ズーノーシス)の危険性は?」「薬剤耐性菌の問題」という3つの視点で客観的に解説していきます。

結論から先に言えば、筆者は感染症のリスクを冒してまで、生肉を犬に与えることのメリットを見出せませんなのでオススメではありません。加熱することに大きな栄養学的デメリットも特に見出せない。

今、生食ってどうなんだろう?と検討中のあなたは、この記事を読むことで「生肉についての栄養学的理解」「生肉を犬に与えるリスク」について客観的な知識を得られます。リスクを知った上で正しい判断を

犬に生肉を与える「生食」とは?

はじめに「生食」の定義から。

生食」は「Raw meat-based (RMBD) diets」として海外のペットオーナーの間で以前から実施され、近年増加傾向にあります。

生食」として与えられる内容は、哺乳類(牛、豚、羊など)、魚、または家禽(鶏など)の筋肉、内臓、骨、および低温殺菌されていない牛乳や生卵です。

「生食のメリット」を検証。

生食のメリットは主に以下のものが主張されます。

  • 生肉の方が犬の消化に良い
  • 犬の先祖はオオカミで肉食なので、オオカミに近い食事の方が犬の体に良い
  • 生で食べることで、含まれる栄養素をそのまま摂取できる(特に酵素、ビタミン)

これらのメリットは個人的体験に基づくもので、科学的な検証はされていません。これらの主張の中には明らかに誤りもあるため(これについては後述)注意が必要です。

検証1:生食は「消化が良い」か?「酵素」視点で考えてみる。

『生食は「酵素」をそのまま摂取できるため、犬の消化に良い影響を与える』という主張。これについて検証します。

まず犬は消化に外部からの酵素を必要としません。自前の消化酵素で問題なく食物を消化できます。そのため食べ物に含まれる酵素が犬の消化を助ける、というのは誤りです。

次に、酵素そのものの性質に注目してみましょう。酵素はタンパク質でできています。食物は口から胃へ送られ、そこで強力な胃酸による消化にさらされます。犬の胃酸は平均pH1.4、これは強い酸性で食物を固形から粥状(糜粥:びじゅく)に変化させます。

タンパク質は「」「」「アルカリ」にさらされるとその性質を変えるという特徴があります。卵を加熱すると固くなり固形になります。牛乳にレモン果汁(酸性)を加えると牛乳内のタンパク質が固まり、カッテージチーズができます。

つまりタンパク質である「酵素」も消化液(強酸性)にさらされると、その性質が変わ流ということ。性質が変われば、酵素としての活性も失われます

そのため、食物にもともと含まれている酵素が消化を助ける働きは、期待できません消化液にさらされた時点で、酵素として働けなくなりますからね

結論:食物に含まれる酵素に、消化の手助けは一切期待できない。

検証2:「生で食べると栄養素が壊れにくいので、体に良い」を考えてみる。

『加熱により食物に含まれる栄養素が壊れてしまう。だから生のまま食べた方が体に良い』

そこで例に挙げられるのが「ビタミンC」です。

ビタミンCが調理によって失われるのは事実です。加熱で失われる代表のような栄養素。

ビタミンCは水溶性です。茹でる調理の場合、多くが水に溶け流れ出す。そのためビタミンCが豊富な野菜類は、茹でる場合は短時間、または煮汁ごと食べる調理法がおすすめです。

さて肉に含まれるビタミン含有量が多いのは「ビタミンA」「ビタミンB群」です。実は肉には、ビタミンCわずかな量しか含まれません

そのためもともと、ビタミンCの供給源として肉は適していません

ビタミンCを摂取したければ、他の食物から摂るのが妥当です。ビタミンCを摂取したいのであれば、肉のビタミン流出を考えるより、ビタミンCが豊富な野菜や果物を肉に添える方が現実的です

ビタミンB群も同じく水溶性。茹でると水に溶けて損失が大きいです。

ビタミンAは脂溶性。そして肉を焼く場合、ビタミンA、B群ともに損失量はわずかです

つまり、肉をシンプルに「焼く」という調理法であれば、生食と比べて大きく栄養が損なわれるわけでは無いということ。

加熱によるわずかな栄養の損失と、生肉には「病原体汚染」「寄生虫」(後述)のリスク。両天秤に抱えてよく考えてみることです。

感染症は、場合によっては犬を命の危険に晒します。それだけでなく、人にも感染する場合もある。これを人獣共通感染症(ズーノーシス)と呼びます。

人獣共通感染症(ズーノーシス)の中には、妊婦が感染すると流産・死産、退治に重い障害を残すものもあります。

そんな犬の生食で大げさな、と思う人もいるかもしれませんが、生で肉を食べると言うことはそれなりのリスクを負っている事を自覚すべきです。そうでなければ、わざわざ国が「肉は焼いて食べよう」と言う啓発キャンペーンをやったりしません→正しい知識で食中毒対策を! 肉はよく焼いておいしく食べよう

検証3「犬の祖先は狼で肉食なので、野生に近い食事=生肉がベスト」は正しいか?

犬の祖先が狼なのは事実です。狼は肉食寄りの雑食性です。犬は雑食動物で、肉以外の穀物などにもよく適応します。エネルギーとして利用するのに何の問題もありません。

犬は家畜は家畜化された動物です。犬はこれまでに歴史の中で、人間から与えられた食べ物に適応し、それらから糖質、脂質をよく消化し、エネルギーに変える方向へ進化してきました。

その結果、野生動物である狼と、家畜化された現代の犬では生物として大きな隔たりがあります。過去に祖先が同じだったことを理由に、野生動物である狼に近い食餌が犬にとって最適とは限りません。

野生動物は家畜化された動物と比較して寿命が短いです。その短い寿命の中で繁殖を行い、子孫を残すために最適な食餌が、そのまま家畜化された犬にとってもベストであるとは言えません。

生食の「リスク」を正しく理解しよう。

ここでは生食のリスクについて解説します。

病原体汚染の危険性を知ろう

飼い主が自分で購入した生肉、または「生食用」として売られている生肉から病原体が検出されるケースがあります。

オランダで行われた調査の数字を以下にご紹介します。

調査方法:オランダで販売されている、8つの異なるブランド、35種類の市販冷凍RMBD(生食用肉)を分析。結果は以下の通り:

  • 腸管出血性大腸菌O157(8製品、23%)
  • ESBL産生菌(28製品、80%)
  • リステリア・モノサイトゲネス(19製品、54%)
  • その他のリステリア菌(15製品、43%)
  • サルモネラ菌(7製品、20%)
  • 住肉胞子虫(4製品、11%)
  • トキソプラズマ(2製品、6%)

これらの病原体、および寄生虫が発見されました。→参考:Zoonotic bacteria and parasites found in raw meat-based diets for cats and dogs.

オランダでの調査につき、この結果をそのまま日本の製品に当てはめることはできません。しかし、食肉にこうした病原菌汚染は付きものです

サルモネラ菌は自然界に広く分布している菌です。鶏にとってサルモネラ菌はごくありふれた「腸内細菌」にすぎません。人間がサルモネラ菌に汚染された食物を食べると、サルモネラ食中毒を発症します。

日本国内における鶏肉のサルモネラ菌汚染率は高く、厚生労働省の市販流通食品の調査(1999〜2008年)では以下の結果が報告されています(平均値)。

  • 鶏ミンチ肉: 33.5%
  • 鶏たたき:10.6%

出典:鶏肉におけるサルモネラ属菌のリスクプロファイル改訂版を公表しました。

サルモネラ菌が鶏の腸内細菌である以上、食肉加工の行程上、処理した内臓に食肉が触れて汚染されることは防ぎきれません。

新鮮な鶏肉であれば大丈夫、というのは誤解です。新鮮でも、汚染された鶏肉であればサルモネラ菌による食中毒になります。

鮮度の問題ではなく「汚染されているか・いないか」。

サルモネラ菌は加熱することで失活します。

病原体の解説1:腸管出血性大腸菌O157

o157は出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を引き起こす大腸菌です。主に食品の汚染から人に感染します。動物との接触で感染した事例もあります。

感染すると食中毒症状を起こします。O157は食材を加熱調理することで防げる病原体です。

病原体の解説2:ESBL産生菌

ペニシリンなどのβラクタム環を持つ抗生物質を分解する酵素を産生する菌のことです。簡単に言えば「抗生物質が効かない菌」です。薬剤耐性菌の一種です。これらの菌に感染すると治療が困難になります。

病原体の解説3:リステリア菌

リステリア菌による感染症は、人・動物にも見られる「人畜共通感染症」です。食品汚染が主な感染源ですが、ペットから感染する場合もあります。

成人の場合、感染しても発症しないケースがありますが、発症すると発熱、頭痛、嘔吐、意識障害や痙攣が起こります。

妊婦が感染した場合、胎児へ影響します。深刻なケースではリステリア感染症が原因で、胎児が出生後、数日で死亡するケースがあります。

ペットへの感染を防ぐことは、私たち自身、私たちの周りの人たちを守ることにつながります。生食にはこうしたリスクがある事を、正しく理解しておくことが大切。

リステリア菌は加熱によって死滅します。

病原体の解説4:サルモネラ菌

サルモネラ菌に汚染された食品を口にすると、食中毒症状がみられます。小児、高齢者は重篤化しやすいので注意が必要です。

鶏肉への汚染が顕著です。十分加熱することで、サルモネラ菌は死滅します

病原体の解説5:住肉胞子虫

様々な種類がありますが、フェイヤー肉胞子虫(馬肉の生食による食中毒の原因)が特に知られています。豚、牛、羊への感染、そこからの食中毒の報告もあります。

感染すると下痢、腹痛等の症状が現れます。十分な加熱調理を行うことで、防ぐことが可能です。

病原体の解説6:トキソプラズマ

トキソプラズは食物、水を介して感染します。感染リスクが高いのは豚、羊、山羊の生肉です。妊婦が感染した場合、胎児への深刻な影響(流死産、水頭症、視力障害など様々)があります。十分な加熱により、トキソプラズマは死滅します

まとめ:「生食」のリスクを正しく知って、私たち自身を守ろう。

犬にどのような食事を選び、与えるかは飼い主の自由です。

ただし、選択には責任が伴います。

食を考える際、犬とその飼い主自身だけでなく、周りの人たちの健康を守る意識を持つことも大切。

特に近年では「薬剤耐性菌」の出現が私たちの健康を脅かしています。食肉の生産現場では、家畜の成長促進に抗生物質を利用することが「薬剤耐性菌」を生む原因ではないかと問題視されています。→参考:家畜に使用する抗菌性物質について

食肉が「薬剤耐性菌」に汚染されていた場合、加熱処理をせず犬がそれを食べ、調理や犬の糞便の処理から人間への感染が懸念されます。

生食のリスクはもっとよく知られる必要があります

リスクを知らず、「自然だから」「ナチュラルそう」と言うイメージだけで生食を選択する姿勢は勧められません。

加熱した食材でも必要な栄養は十分に摂取できます。

犬にレバー、あげすぎるとビタミンAの過剰症になるって本当?を解説【初心者向け】

レバーはビタミンAが豊富な食材です。ビタミンAは脂溶性、体に蓄積が可能です。そのため、食べ過ぎると「ビタミンA過剰症になるのでは?」と心配する飼い主さんもいます。

では実際のところ、どうなのでしょうか?

この記事では「犬にレバーをあげすぎると、何故ビタミンの過剰症になるの?」「どのくらいの量なら安全なの?」を栄養学の視点から解説します。この記事を読むことで、あなたは「レバーとビタミンAの過剰症の関係」「犬にレバーを与える際の指標」を理解できるようになります。

なぜ、レバーを与えるとビタミンA過剰症になると言われるのだろう?

この問題を理解するための背景を整理します。

ビタミンA過剰症って何?

ビタミンAを過剰に摂取し、体内に蓄積することで起こる中毒症状を指します。食欲不振、体重減少など。

ビタミンAは「脂溶性ビタミン」

脂溶性ビタミンとは、油に溶ける性質を持つビタミンのこと。ビタミンAは体脂肪に蓄積することが可能です。

レバーは飛び抜けて「ビタミンA」含有率が高い食べ物

レバー100gあたりのビタミンA含有量を下記に示します(単位:μg マイクログラム)

  • 牛レバー:1100μg
  • 豚レバー:13000μg
  • 鶏レバー:14000μg

(出典:食品栄養成分表 / 女子栄養大学出版部)

特に鶏レバーがずば抜けてビタミンA含有量が高いことがわかります。

犬は1日にどのくらい、ビタミンAを必要とするの?

ビタミンA過剰症が心配!という場合「どのくらいの量までなら安全なの?」を知ることが大切です。ここで計算してみることにします。

計算式。ペットフードの基準を参考にしてみる。

ペットフードの基準値とされているAAFCO(米国飼料検査官協会)の数値をもとに考えてみましょう(1997年版)。

これによると成犬用ドライフード1kg(エネルギー量:3500kcal)あたりには、5000IUのビタミンAを最低含めること、とされています。

ペットフードは「それだけを食べて犬が健康で生きていける」とその時点で保証された栄養を含んでいる、というのが大前提です。ただし、この数字も必要に応じて改定されるので「絶対値」ではないことを理解しておく必要があります。

体重10kgの犬の場合で考えます。成犬の場合、1日当たりのエネルギー量は約700kcalです。このフードを1日に200g食べる計算となります。ここから必要とするビタミンAは1000 IUと計算できます。

さてAAFCOの基準では、成犬用ドライフード1kgあたりのビタミンA最大許容量は250000IUとされています。ここから単純に最低量の50倍程度までは許容範囲と考えられます。

では、この1日の要求量の50倍のビタミンA(最大許容量)をレバーに換算するとどのくらいの量か?を考えてみましょう。

ビタミンA許容量MAXまでをレバーで摂取すると、一体どのくらいの量になるの??

体重10kgの犬の1日最大許容量のビタミンA:1000 IU×50倍=50000 IU。

鶏レバー100g当たりのビタミンA含有量:14000μg=560000 IU

1日鶏レバー8.9gまでは許容範囲、という計算になります。

許容範囲最大、というのはここでは「体に影響が出ない範囲内MAXで」という意味で使っています。

鶏レバーはお刺身サイズのものを一切れで軽く9g程度になりますから、特に体の小さい小型犬は与える量に注意が必要です。

1回の食事で多少許容範囲を超えても、通常すぐに中毒症状が現れることはありません。ペットフードの最大許容範囲は安全を考慮してあるため、そこからちょっとでも超えると即中毒!という設定ではないからです。

しかしながら、脂溶性であるビタミンAは体に蓄積する性質を考えると、安全な許容範囲を超えてレバーを与え続けるのは避けるべきでしょう。

実際に、犬のビタミンAの安全上限を超えた食事を長く続けると、ビタミンA過剰摂取につながるとの報告もあります→ 参考:Vitamin A excess by feeding with horse meat products containing high levels of liver

安全に食べられる「量」をきちんと把握しよう。

過剰症にならない範囲内で最大のビタミンAを、もし手作りごはんで食べさせるとしたら、何をどのくらい?」と、データを元に考えてみることは大切です。

闇雲に怖がるのではなく「どのくらい?」と実際に食べる量で考えてみる。こうした情報を自分で集め、考えられるようになると、手作りごはんへの不安を減らせます。犬の食事の安全度も高まります。

結論:レバーは安全な犬に量を知り、毎日連続で食べない限り大丈夫。

どうしても心配な場合はレバーの中でもビタミンA含有量が低い「牛レバー」を選べばより安心できます。

全ての栄養素について言えることですが、ビタミンAに限らず、一度に大量摂取するのは避けるべきです。

犬の栄養学の基礎を学びたい方はこちらもどうぞ。

犬に塩分は危険?不要?犬と塩分の正しい関係を理解する【初心者向け】

犬の手作りごはんに味付けは不要です。これはシンプルな事実です。一方でこの事実が一人歩きし「犬に塩分は危険!」という誤解も生まれています。

過度の塩分摂取は犬だけでなく、人間も危険です。ただしそれはあくまで「」の問題。塩分自体が犬の体に害を与える「毒物」というわけではありません。

この記事では、こうした「塩分」への誤解を解き、犬と塩分の正しい関係について解説していきます。

この記事を読むことで、あなたは「犬と塩分」の関係について正しく理解できるようになります。必要以上に塩分を怖がることがなくなり、犬の手作り食への不安を一つ解消できます。

そもそも塩分は、犬にとって必要です。

私たちの体は人も犬も、塩分を必要とします。

「塩分」を知ろう

塩分というのは一般的に「食塩」と同じ意味合いで使用されます。ここでは成分「塩化ナトリウム」について詳しく解説します。「塩素」と「ナトリウム」で構成される物質です。

塩素のはたらき

塩素」は体の中で「胃液」の材料になります。胃液中に含まれる「塩酸」のなかに「塩素」は含まれており、タンパク質を消化する酵素を活性化します。

また「塩酸」は強い酸性なので、殺菌効果を発揮します。食べ物に含まれる雑菌を殺し、犬を食中毒から守っています特に犬の胃酸は酸性度が高く、少々腐った食べ物を食べても平気でいることも多いです。

ナトリウムの働き

ナトリウムは体内の水分量を調整するのに欠かせません。

カリウムとセットになり、神経伝達、筋肉収縮、心臓を正常に動かすなど大切な働きを担っています。

最初の結論「犬だって塩分は必要」

塩素もナトリウムも、生きていく上で犬にとって大切なものです。食事から全く摂取できないと、生理・代謝が阻害されます。最終的には生命の危険があります。

結局のところ、大事なのは「」の問題です。与えすぎてもダメ、与えなさすぎてもダメ。

では、犬の手作りごはんを作る上で「塩分」をどう扱ったらいいか?

肉・魚にもともと含まれる塩分で犬は十分

味付けをしていない生の魚や肉にも一定量の塩分が含まれています。

例えば鮭。塩で味付けをしていない生の鮭を焼いて食べたことはありませんか?その時全く塩味はしなかったでしょうか?

塩でしっかりと味付けをしたものほどではなくても、ほんのりとかすかな塩気を感じるはずです。

実際に、味付けをしなくても鮭100gあたりには0.2gの塩分(食塩相当量で換算)が含まれています。(出典:食品成分表 女子栄養大学出版部)。

肉も同様です。鳥もも肉100gあたり0.1gの塩分が含まれています。

つまり、特に味付けをしなくても肉・魚にはもともと塩分が含まれている、ということです。。犬はこの「もともと食材に含まれている塩分」のみで十分やっていけるため、手作り食に味付けは不要なのです。

犬に塩分は不要」は不正解。

犬は低塩分でも生きていける」が正解。

犬も生命維持には塩分が必要なので、必要量は摂取しなくてはいけません。それは肉や魚に元々含まれている量で十分です、という話。

ちなみに犬の1日の塩分要求量は「体重1kgあたり242mg(NRC:National Research Council 1977)」とされています。成犬期の犬・体重10kgで2.4gほどです。これは一般的な食塩小さじ1/2杯程度に相当します。

犬に塩分が「害」になる量ってどのくらい?

一般に犬が体調を崩す塩分の摂取量は2〜3g/kg(体重1kgあたり)、4g/kgで致死量とよく言われます。体重10kgの犬が食塩を20〜30g摂取で嘔吐などの異変が現れる計算になります。

食塩20〜30gというのは相当な量です。塩大さじ1杯が約15g、大さじ2杯の食塩を一度に食べて体調不良というイメージです。

塩大さじ2杯を一度に口に入れるところをイメージしてみてください。これはかなり「しょっぱい」どころではない量ではないでしょうか?

犬が塩分を一定量、一度に摂ると確かに体調不良を起こします。しかしながら、その大量不良を起こす量が、常識的に考えて「そもそも一度に食べられる量ではない」ということがわかります。

犬に口の中が塩が白だらけになる量を与えても、そもそも飲み込まずに吐き出すことでしょう。

でも実際に、塩分の過剰摂取による、犬の体調不良や死亡事故が起こるのは何故?

塩の誤食事故には以下のパターンがあります:

  • 高濃度の塩分が溶けた水を興味本位で舐めた、飲んだ
  • 異物を飲み込んだ犬へ、飼い主が「塩水を飲ませれば吐く」という情報をもとに大量の食塩水を飲ませた
  • 塩化ナトリウムを使用した「融雪剤」の誤食
  • 海水を大量に飲み込んだ

これらの誤食事故は、飼い主が注意することで多くの場合、防げます。

まとめ

犬にとっても「塩分」は必要。生命維持に欠かせない大切な物質。

ただし、犬は人ほど塩分を必要としない。低塩分でも生きていける動物。

問題になるのは「」。過度な塩分摂取は中毒症状を起こすので誤食事故に注意。

手づくりごはんは肉・魚にもともと含まれる塩分をそのまま生かし、味付けなしで犬に与えるもの。犬が生きていくのに必要な塩分はそれで十分摂取可能