鶏肉

鶏もも肉と野菜のトマト煮込み | 犬の手作りごはんレシピ | 老犬向け

犬に人気の「鶏もも肉」+「トマト缶」の組み合わせメニューです。鶏肉の旨味とトマトの酸味の相性も抜群!野菜を加えることで栄養バランスも満点です。

抗酸化物質を豊富に含む「トマト」は特にシニア犬(老犬)の健康管理におすすめの食材です。

実際に食べている様子を動画で公開しています。興味のある方はぜひチェックししてみてください。

材料と作り方

シンプルな材料を鍋で煮込んで作ります。

材料:20kg大型犬2匹×2回分

  • 鶏もも肉:1枚
  • トマト缶:あらかじめカットされたもの1缶
  • セロリ:1/2本
  • にんじん:1/2本
  • 水:適量
  • パスタ:適量

作り方

  • 鶏肉は食べやすい大きさに切る
  • セロリ、にんじんは細かく刻む
  • 鍋にオリーブオイルを熱し、セロリ、にんじんを炒める
  • 鶏肉を加えて色が変わるまで炒める
  • 水を注ぎ、トマト缶を加える
  • 材料に火が通りまで煮込む
  • パスタを茹で、煮込みをかけて犬に与える
犬の手作りごはん:鶏肉とトマト缶の野菜煮込み

オススメポイント:抗酸化ビタミンの相乗効果が狙える!

鶏もも肉は旨味の強い部位です。トマトの酸味との相性も良く、好んで食べる犬が多いです。

トマトは抗酸化物質「リコピン」を多く含みます。

この他にも「三大抗酸化ビタミン」と呼ばれる「β-カロテン(プロビタミンA)」「ビタミンC」「ビタミンE」を含みます。

同じ効果を持つビタミン同士は、同時に摂取すると互いの作用を強める相乗効果が期待できます。

体内の酸化は疲労、老化と密接な関わりがあるとされています。食事からしっかり抗酸化ビタミンを摂取して、犬を健康に。

トマトについてのさらに詳しい解説はこちらからどうぞ。

トマト缶を活用しよう!

1年中買えて価格も安定しているトマト缶は犬の手作りごはんの強い味方です!皮むき不要、カット済みなど、忙しい飼い主さんにはメリットがいっぱい。

手作りごはんを義務感で続けるのはおすすめの姿勢ではありません。

楽できること、便利な製品はどんどん使って飼い主さんの負担を減らしながら、レクに続けられる工夫も大切です。

鶏肉の栄養価

鶏肉についてはこちらの解説も併せて参考にしてください。

このレシピがおすすめの犬

元気な犬全般、特にシニア犬(老犬)

手作りごはん初心者はまず「鶏肉」を使ってみよう!鶏肉を栄養について解説【初心者向け】

手作りごはん初心者におすすめなのは「鶏肉」です。鶏肉は淡白で食べやすく、子犬からシニア犬、胃腸が弱い犬にも向いています

この記事では「鶏肉」の栄養を解説します。部位別の特徴、おすすめ調理法も紹介します。この記事を読むことで、犬の体調によって手作りごはんにどう「鶏肉」を使うか基本をマスターできますよ。

まずは鶏肉の栄養から

鶏肉に含まれる栄養素の代表は

  • たんぱく質
  • ビタミンA
  • ビタミンB群(B2・B6・パントテン酸)
  • ナイアシン

体を作るたんぱく質、目・皮膚・粘膜の健康を守るビタミンA、代謝を助けるビタミンB群を含みます。

リノール酸、オレイン酸など不飽和脂肪酸を多く含むのも特徴。リノール酸は動脈硬化の予防に、オレイン酸はLDL(悪玉コレステロール)の抑制、心疾患予防効果が期待される成分です

注意点:鶏肉は水分が多く、傷みやすい

鶏肉は傷みやすい肉でもあります。早めに使い切るのが得策。尚、鶏肉はサルモネラ菌汚染率の高い肉でもあります。鮮度にかかわらず、汚染度は

  • 鶏ミンチ肉: 33.5%
  • 鶏たたき:10.6%

と、かなり高め。

出典:鶏肉におけるサルモネラ属菌のリスクプロファイル改訂版を公表しました。

肉全般に言えることですが、必ず加熱して与えることが大切です。肉の加熱処理の重要性についてはこちらの記事も参照してください→犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】

部位別の栄養と使い分け

鶏肉には以下の部位があります。

  • むね肉
  • ささみ
  • もも
  • 砂肝
  • レバー
  • 手羽

むね肉

皮を除くと脂肪分が少なく、低カロリー。淡白で柔らかい肉質です。あっさりしているのでどんな調理法にも向いています。

胃腸が弱い犬には小さく切って茹でる、煮る。ひき肉もおすすめです。元気な犬には少量の油で炒める、皮も一緒に焼くなどコクのある調理法がおすすめ。

ささみ

脂肪分がすくなるあっさりした味わい。タンパク質を豊富に含みます。柔らかいので茹でても美味しく食べられます。ダイエット中の犬におすすめ

もも

肉質は硬めでコクがあるのが特徴。骨つきのまま煮込むと骨のだしがしみ出て味わい深いスープに。犬に与える場合は必ず骨を取り除きます。

皮を取り除いても適度にコクがあり、煮込むにも向いています。野菜と一緒に煮込むことで柔らかく、美味しく食べられます。

砂肝

鶏の砂嚢と呼ばれる部位で、固くこりこりした食感が特徴。低カロリーでヘルシーです。噛みごたえがあるので犬の手作りごはんにメリハリをつけたいときにもおすすめです。

レバー

レバーはタンパク質、各種ビタミン、鉄分が豊富ですビタミンAの含有量はレバー類の中でもトップ

レバー類はビタミンAの過剰症が心配される食材でもあります。犬のて作るごはんとビタミンA過剰症についてはこちらの記事に詳しく書きました。

レバーには鉄分も豊富です。体に吸収されやすい「ヘム鉄」です。

手羽

手羽元と手羽先に分かれます。

手羽元はに気質が柔らかくジューシーです。手羽先に肉はほとんどありませんが、ゼラチン質が豊富です。コラーゲンやビタミン類を多く含みます。

手羽は大根と合わせて煮ることで、出汁が野菜に染み込みます。犬も喜んで食べるのと、手羽から染み出したコラーゲンが煮こごりになります。プルプルの煮こごりは犬も大好きです。

与える場合は必ず骨を外しましょう。

まとめ

手頃な価格、あっさりとした味わいでどんな犬でも食べやすい鶏肉は手作りごはんの強い味方です。ぜひ活用を。

手作りごはん初心者の方向けに、作りやすい鶏肉のおじやをご紹介しています。

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犬の手作りごはん鶏肉おじや
初心者向け犬の手作りごはん「鶏肉おじや」

今回は「鶏肉」を使ったレシピをご紹介します。鍋に材料を入れて煮込むだけなので簡単です。

*レシピはすべて、体重25kgの大型犬2匹×2回分です。
*犬に与える手作り食の「」についてはこちらの記事(現在制作中。準備出来次第UPします)を参考にしてください。

食べている様子、材料、作り方、コツの紹介

このメニューを実際に犬が食べている様子を動画でご紹介します。

材料

  • 鳥もも肉:1枚
  • ごはん(炊いたもの):1膳
  • ブロッコリー、カリフラワー:小房を各3個ずつ
  • にんじん:1/2本
  • インゲン:2本
  • 水:600cc

作り方

  • 鍋に湯を沸かす。鳥もも肉は一口大に切る。ブロッコリー、カリフラワーは小房に分ける。にんじん、インゲンは食べやすい大きさに切る。
  • 鍋に肉、野菜を入れ柔らかくなるまで煮る。
  • 材料が煮えたら、ご飯を加えて軽く混ぜる。
  • 十分冷ましてから犬に与える。

簡単に作るためのコツ

野菜は数種類が入った「冷凍ミックス」を使うと便利です。手軽に複数の野菜が一度に摂れます。その場合は、「犬に食べさせてはいけない野菜」が入っていないかに気をつけてください。「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】も、あわせて参考にしてください。