老犬の手作りごはん

老犬の食事と栄養 | 老犬の手作りごはん

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老犬の手作りごはん、栄養や量、中身をどう変えたらいいの?特別な工夫は必要?

そんな疑問を持つ方のために、基本から解説していきます。

犬のシニア期はいつから?

老犬の食事を考える場合、「犬のシニア期」についての基本事項を理解することがまず重要です。

犬の年齢を人に換算すると:
人0歳 | 犬0歳
人1歳 | 犬17歳
人2歳 | 犬23歳
人7歳 | 犬44歳
人13歳 | 犬68歳

犬は1年で生殖可能にまで成長します。2歳では立派な大人です。これ以降は1年につき犬は人間換算で4歳ずつ歳をとっていくとされています。

犬のシニア期開始は一般的に7歳前後です。

ただしこれには犬種差、個体差があります。一般的に大型犬の方が老化開始時期が早く、短命と言われます。小型犬は長生きする傾向があります。

個体差は運動量、生活習慣に左右されます。

一口に「老犬」と言っても老化の進み具合は様々です。まずは愛犬がどのような状態か?を把握し、個別に必要な対応を行う必要があります

シニア期の犬の体 | 2つの変化

  • 基礎代謝が低下する
  • 内臓の機能低下が起こる

基礎代謝の低下

基礎代謝」とは簡単にいうと、おきている状態で生命を維持するのに最低限必要なエネルギーのことです。

加齢とともにこの基礎代謝が低下し、今までと同じ食事量でも脂肪がつきやすくなる場合があります。ただし、活発に活動する犬の場合はこの限りではありません。

内臓機能の低下

胃腸機能の低下により、犬の食欲が減退する場合があります。また、体内でのタンパク質利用効率が下がり、筋肉が減る傾向にあります。

消化不良下痢などを起こす頻度が高くなるケースもあります。

犬の体に合わせて食生活を変えよう

シニア犬の食事は犬の状態に合わせてアレンジするのが基本です。はじめに犬の体型をチェックすることから始めます。

犬のBCS(ボディコンディションスコア)を参考に犬が「太り過ぎ」「やせすぎ」「標準」どの範囲に入っているかを確認します。

犬のボディコンディションスコア (BCS) と体型:環境省
17Pのイラストを参考にチェックします。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf

やせ気味の場合(シニア期に入ってからやせ始めた)

シニア期に入って食欲が落ちた犬は体重が減少します。

またシニア期に入ると筋肉が減少しがちです。そのために痩せることがあります。

急激な体重減少の場合は獣医師の診察を受け、病気が原因になっていないかを確認しましょう。

食欲が低下する原因と対応策:

  • 胃腸の機能低下→消化しやすい食材と調理法の選択(煮込み)
  • 味覚・嗅覚が衰え食事に興味がなくなる→犬の優れた嗅覚を刺激する食材と調理法(ごま油を足す、肉は香ばしく焼いて香りを出すなど)
  • 喉の力が弱り、飲み込むことが億劫→とろみをつけ、飲み込みやすくする
  • 顎の力が衰えて噛むのが億劫になった→細かく刻む、柔らかく煮込み
老犬の食事は「とろみ」をつけるのがおすすめです。
片栗粉やコーンスターチなどを利用します。

肥満気味の場合(シニア期に入ってから太り始めた)

基礎代謝が落ちること、運動量が減るなどの原因によって犬が肥満になる場合があります。

これまでと同じ量を食べさせているのに太ってしまうのであれば、食事の質と中身の見直しが必要です

犬が肥満になった場合、生活習慣病のリスクが増大します。

犬の膝、腰に負担がかかり、最終的に痛みを伴う関節炎などを起こす場合があります。こうなると犬は思うように体が動かせず、大きく生活の質を損ないます

シニア期も犬に元気で、できるだけ体の動きが制限されることなく過ごしてほしい場合、体重コントロールは必須です。

肥満の食事対策:

脂質量を減らす:
肉をもも肉から脂身の少ない胸肉に変える、炒める、焼くなど油を使う調理から茹でる調理法への変更

食事量と中身を見直す:
食事量を急に減らすと犬も空腹感を覚え、ストレスになります。また極端に食事量を減らすと、必要な栄養素も摂取できず栄養不足に陥る危険があります。

この場合、脂質を控え野菜類でカサを増やすのがおすすめです。

たんぱく質は老犬にとって、しっかり摂取したい栄養素なので減らさないよう注意しましょう。

シニア期に意識して摂りたい栄養素

栄養素はどれも体にとって大切なものです

優劣をつけることは難しく、様々な食品を摂ることでバランスよく摂取するのが理想ですが、シニア期の犬の健康を守る上で特に欠かせない栄養素をピックアップして紹介します。

たんぱく質

シニア期に入ると落ちやすくなる筋肉の維持には「たんぱく質」が欠かせません。

アミノ酸バランスの良い、質の良いたんぱく質を意識して摂取しましょう。使いやすいのは鶏肉、卵、納豆、豚肉、牛肉です。

ビタミン類

体内での代謝を助ける、細胞の酸化を防止するなどビタミン類の働きは多岐に渡ります。

強い抗酸化作用を示すのは「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」です。

ミネラル類

体の代謝を助ける、細胞や骨の成分となるミネラルは老犬にとって大切です。特に骨の健康を維持するための「カルシウム」をしっかり摂取するよう心がけましょう。

老犬の食事は「犬に合わせて」対応を

シニア期と一口に言っても犬の体の状態は様々です。まずは老犬になると食事面でどのような変化が起こるかを知り、犬に合わせて対策を行います。

その上で、シニア期の犬に特に重要な栄養素をしっかり摂れる食材選びを工夫するのがおすすめです。

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犬の手作りごはん初心者向けに、始めるにあたって必ず押さえておきたいポイントを5つに絞ってまとめたものです。

1:犬の手作りごはんって何?「ドライフードとの違いを知ろう」

2:犬に必要な栄養素を知ろう!「犬に必要な基本の栄養素:五大栄養素」

3:栄養の不足・過剰の不安を解消「データを客観的に見てみよう」参考事例から学ぶ

4:犬に食べさせてはいけないもの「危険度の高いもの、そうでないものを正しく知ろう」

5:基本の犬のごはんの作り方「基本のレシピと5種のアレンジ」

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