秋の味覚の代名詞である「さんま」。脂と旨味の乗ったさんまは犬にもおすすめです。
この記事ではさんまのついて以下の内容で解説していきます。
- さんまの栄養価
- さんまを与える際の注意点
さんまの栄養価
さんまの油に含まれるEPA・DHAは血管の健康、老化防止に役立つ可能性で注目される成分です。
ビタミンA、D、E、B12も豊富です。
青魚に特有の脂肪酸「EPA」「DHA」
【EPA】魚類の油脂(本鮪の脂身、ブリ、ハマチ、さんまなど)に多く含まれる。動脈硬化、高血圧、痴呆の予防、LDL(悪玉)コレステロールの低下。
【DHA】魚類の油脂(マイワシ、本鮪の脂身、鯖、ブリ、さんまなど)に多い。抗血栓作用、脳卒中、高血圧、動脈硬化の予防、LDL(悪玉)コレステロールの低下、アレルギー症状の改善。
詳しくは「脂肪酸」の記事でも紹介しています。興味のある方はご参照ください。
豊富なビタミン類
- ビタミンA:目や皮膚の健康を守る
- ビタミンD:カルシウムとリンの吸収を助け骨を丈夫に
- ビタミンE:抗酸化作用の強いビタミン。老化防止効果に期待
- ビタミンB12:貧血を防ぎ、神経や脳を正常に保つ
貧血予防、血栓の予防など犬の健康に役立つビタミン類を多く含みます。
与える際の注意点
生食(刺身用、注意事項あり)、加熱食どちらもOKです。
生食には「寄生虫」がつきもの
生魚には寄生虫がつきものです。
さんまに寄生する寄生虫の代表は「サンマヒジキムシ」。この寄生虫は胃痛などの激しい症状を起こすアニキサスとは違い、基本的には人には無害です。
しかしながら見た目には大変気持ちが悪いので、このような寄生虫がきっかけで生魚が苦手になってしまう人は多いです。
お店で売られているお刺身用のさんまでも、寄生虫がいる場合があります。大切なので繰り返しますが、魚には基本的に寄生虫がつきものです。
そのため、体が弱っている犬、子犬、老犬などは加熱して与えた方が安心できるでしょう。
さんまの骨は基本取り除く→柔らかくなるまで煮て骨ごともOK
さんまに限らず、魚全般犬に与える際は「骨を除く」ことが原則です。
一方でさんまサイズの魚の場合、圧力鍋などで「骨まで柔らかくする」ことで骨ごと美味しくいただくことも可能です。
圧力鍋を使ってさんまを骨ごといただくレシピは下記にご紹介しています。
骨に含まれる「カルシウム」は「ビタミンD」と一緒に摂取すると吸収率が上がります。
さんまに含まれるビタミンD+さんまの骨に含まれるカルシウムの組み合わせは、骨を丈夫にしたい犬にぴったりです。
初心者は「焼き魚」がおすすめ
手作りごはん初心者の方は、シンプルな「焼き魚」がおすすめです。
さんまを焼き(塩は加えない)骨を除いて身をほぐし、犬のご飯にトッピングするところからスタートしてみてください。
まとめ
- 青魚である「さんま」は栄養価が高く、犬にもおすすめ
- EPA、DHAなど体に良いとされる不飽和脂肪酸が豊富
- ビタミン類も豊富
- 柔らかく煮れば骨ごと食べてカルシウム補給にもなる
- 初心者は焼き魚がおすすめ
犬に魚を与えるメリットについても合わせてどうぞ
さんまをはじめとする「魚」には犬の健康に有益な栄養素がいっぱいです。
魚が大好き!という犬もたくさんいます。
犬に魚を与えることに興味がある場合、魚を与えるメリットもぜひ参考にしてください。