手作りごはん初心者におすすめなのは「鶏肉」です。鶏肉は淡白で食べやすく、子犬からシニア犬、胃腸が弱い犬にも向いています。
この記事では「鶏肉」の栄養を解説します。部位別の特徴、おすすめ調理法も紹介します。この記事を読むことで、犬の体調によって手作りごはんにどう「鶏肉」を使うか基本をマスターできますよ。
まずは鶏肉の栄養から
鶏肉に含まれる栄養素の代表は
- たんぱく質
- ビタミンA
- ビタミンB群(B2・B6・パントテン酸)
- ナイアシン
体を作るたんぱく質、目・皮膚・粘膜の健康を守るビタミンA、代謝を助けるビタミンB群を含みます。
リノール酸、オレイン酸など不飽和脂肪酸を多く含むのも特徴。リノール酸は動脈硬化の予防に、オレイン酸はLDL(悪玉コレステロール)の抑制、心疾患予防効果が期待される成分です。
注意点:鶏肉は水分が多く、傷みやすい
鶏肉は傷みやすい肉でもあります。早めに使い切るのが得策。尚、鶏肉はサルモネラ菌汚染率の高い肉でもあります。鮮度にかかわらず、汚染度は
- 鶏ミンチ肉: 33.5%
- 鶏たたき:10.6%
と、かなり高め。
出典:鶏肉におけるサルモネラ属菌のリスクプロファイル改訂版を公表しました。
肉全般に言えることですが、必ず加熱して与えることが大切です。肉の加熱処理の重要性についてはこちらの記事も参照してください→犬に生肉を与えてもいいですか?与えるべき?その前に!生肉潜むリスクをちゃんと知っていますか?【初心者向け】
部位別の栄養と使い分け
鶏肉には以下の部位があります。
- むね肉
- ささみ
- もも
- 砂肝
- レバー
- 手羽
むね肉
皮を除くと脂肪分が少なく、低カロリー。淡白で柔らかい肉質です。あっさりしているのでどんな調理法にも向いています。
胃腸が弱い犬には小さく切って茹でる、煮る。ひき肉もおすすめです。元気な犬には少量の油で炒める、皮も一緒に焼くなどコクのある調理法がおすすめ。
ささみ
脂肪分がすくなるあっさりした味わい。タンパク質を豊富に含みます。柔らかいので茹でても美味しく食べられます。ダイエット中の犬におすすめ。
もも
肉質は硬めでコクがあるのが特徴。骨つきのまま煮込むと骨のだしがしみ出て味わい深いスープに。犬に与える場合は必ず骨を取り除きます。
皮を取り除いても適度にコクがあり、煮込むにも向いています。野菜と一緒に煮込むことで柔らかく、美味しく食べられます。
砂肝
鶏の砂嚢と呼ばれる部位で、固くこりこりした食感が特徴。低カロリーでヘルシーです。噛みごたえがあるので犬の手作りごはんにメリハリをつけたいときにもおすすめです。
レバー
レバーはタンパク質、各種ビタミン、鉄分が豊富です。ビタミンAの含有量はレバー類の中でもトップ。
レバー類はビタミンAの過剰症が心配される食材でもあります。犬のて作るごはんとビタミンA過剰症についてはこちらの記事に詳しく書きました。
レバーには鉄分も豊富です。体に吸収されやすい「ヘム鉄」です。
手羽
手羽元と手羽先に分かれます。
手羽元はに気質が柔らかくジューシーです。手羽先に肉はほとんどありませんが、ゼラチン質が豊富です。コラーゲンやビタミン類を多く含みます。
手羽は大根と合わせて煮ることで、出汁が野菜に染み込みます。犬も喜んで食べるのと、手羽から染み出したコラーゲンが煮こごりになります。プルプルの煮こごりは犬も大好きです。
与える場合は必ず骨を外しましょう。
まとめ
手頃な価格、あっさりとした味わいでどんな犬でも食べやすい鶏肉は手作りごはんの強い味方です。ぜひ活用を。
手作りごはん初心者の方向けに、作りやすい鶏肉のおじやをご紹介しています。
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