丈夫なを作るミネラル。筋肉、神経の働きを助けます。吸収率があまり高くないことでも知られます。

犬は人よりカルシウムの要求量が高く、体重1kgあたりの比較で人の24倍必要です。

カルシウムについて理解し、手作りごはんでは効率よく摂取する必要があります。

骨はカルシウムの貯蔵庫

カルシウム=骨、というイメージが強いですが、カルシウムは骨を作る以外にも、細胞間の情報伝達に使われるなど様々な役割を担っています。

骨は体を支える役割以外に、神経伝達物質のように体で使われるカルシウムの貯蔵庫としての役割も担っています。

体内でカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが溶け出し使われます。

カルシウムの約99%が骨と歯に存在しています。

骨は代謝している

骨は皮膚と同じように代謝を繰り返し、古くなった骨は壊され、新しい骨が作られることで入れ替わっています。

この活発な骨代謝を支えるために、適度なカルシウムを食事の中から摂取することが必要です。

カルシウムは神経伝達・筋肉収縮・血液凝固を支える

骨以外のカルシウムは主に血液中に溶け込んでいます。

神経の興奮を抑える、筋肉収縮、血液凝固にも関わり体内の多様な生理・代謝を支えています。

不足すると

犬の成長期にカルシウムが不足すると骨や歯の形成障害が起こります。慢性的な不足は骨をもろくします

過剰症

通常の食事で過剰になる心配はありません。サプリメントの誤食などで大量に摂取した場合、高カルシウム血症を起こし嘔吐、下痢などが起こります。

栄養素を最大限に引き出す調理のポイント

カルシウムは食品ごとに吸収率が異なります牛乳、乳製品での吸収率が高く約40〜50%(人の場合)、次が小魚、青菜類は低く人間で約18%です。

乳製品からの摂取がもっとも効率が良く、ビタミンDと一緒に摂取することで、腸管内のカルシウム吸収率が上がります

多く含む食材

干しエビ、煮干し、乳製品、高野豆腐、プロセスチーズ、牛乳に多く含まれます。

イワシは丸ごと煮ると良いカルシウム源になる

丸ごと食べられる小魚の中でも、骨まで柔らく煮たイワシは特にオススメです。ビタミンD含有量が高く、カルシウムの吸収率を高めてくれます。