ご飯

犬にごはんってあげていいの?【初心者向け】

糖質制限ブームの影響で「犬にごはんってあげていいの?」という疑問を持つ飼い主さんが増えています。

糖質を与えるとがんの原因になる!」といった誤った情報も多く見受けられます。

ごはんは犬にとっても、効率よくエネルギーを取り出せるエネルギー源。決して与えてはいけないものではありません。

この記事では、ご飯について正しく理解できるよう以下の内容について解説します。

  • 犬にご飯を与えるメリット
  • 糖質は犬のがんの原因になる?(なりません)

犬にごはんを与えるメリット

米は私たちの主食として馴染みの深い穀物です。

エネルギー源としての糖質を多く含み、ビタミンB群タンパク質も豊富。

犬は雑食性で穀物食にもよく適応します。ごはんも問題なく消化することができ、エネルギー源として利用できます。

糖質は体や脳を動かすエネルギー源として大切なものです。

ごはんは糖質ビタミンB1を含みます。

糖質はビタミンB1がないとうまくエネルギーへ変換されません。

ビタミンB1が不足するとせっかく食べた糖質も体内でエネルギーとして利用できず、体のだるさ、疲労感の原因となります。

ごはんは糖質と、それをエネルギーに変えるビタミンB1がセットになっており速やかなエネルギー補給、疲労回復に最適です

犬に糖質を与えると「がん」の原因になる?→なりません

がん細胞は糖質をエネルギーとして利用する。なので糖質断ちをすることでがん細胞を減らせる

糖質を与えると犬のがんの原因になる

これは明らかな間違いです。以下、解説です。

正常な細胞も糖質をエネルギーとして必要とします

がん細胞だけでなく、正常な細胞も糖質をエネルギーとして必要とします。

そのため、糖質断ちをするとがん細胞だけでなく正常な細胞もエネルギー不足となります。

極端な糖質制限は正常な細胞まで弱らせ、体力を落とす原因になります。誤った知識に基づく食事制限は体の害になります

極端な糖質制限は筋肉を減らす

糖質は体にとって重要なエネルギー源です。極端に食事からの糖質摂取が制限されると、体は不足した糖質を自ら作り出そうとします。

その際、利用されるのが「体内のタンパク質」です。

タンパク質から糖質を生み出す働きを「糖新生」と言います。

結果として体にとって重要な筋肉などが分解され、糖に変えられます

筋肉は体力を維持する上で大切なもの。病気と闘うためには極力減らしたくないものです。

体力は落ちると病気と闘う力も失われます。

誤った知識に基づく食事制限は、有害な上に一利なしです。

結論:ごはんは犬にとって利用しやすいエネルギー源。上手に活用しよう

ごはんは私たちの主食でもあり、身近で利用しやすいエネルギー源です。

精米比率を変えて味の違いを楽しむ、雑穀を混ぜて風味を変えるなどアレンジしやすい点も魅力。

上手に手作りごはんに入れて活用しましょう。

犬の手作りごはんレシピ「基本の鶏肉おじや」【初心者向け】

犬の手作りごはん初心者には、作りやすい「鶏肉おじや」がおすすめです。材料を柔らかく煮込む「おじや」は、手づくりごはんを初めて食べる犬にも消化がしやすいです。

犬の手作りごはん鶏肉おじや
初心者向け犬の手作りごはん「鶏肉おじや」

今回は「鶏肉」を使ったレシピをご紹介します。鍋に材料を入れて煮込むだけなので簡単です。

*レシピはすべて、体重25kgの大型犬2匹×2回分です。
*犬に与える手作り食の「」についてはこちらの記事(現在制作中。準備出来次第UPします)を参考にしてください。

食べている様子、材料、作り方、コツの紹介

このメニューを実際に犬が食べている様子を動画でご紹介します。

材料

  • 鳥もも肉:1枚
  • ごはん(炊いたもの):1膳
  • ブロッコリー、カリフラワー:小房を各3個ずつ
  • にんじん:1/2本
  • インゲン:2本
  • 水:600cc

作り方

  • 鍋に湯を沸かす。鳥もも肉は一口大に切る。ブロッコリー、カリフラワーは小房に分ける。にんじん、インゲンは食べやすい大きさに切る。
  • 鍋に肉、野菜を入れ柔らかくなるまで煮る。
  • 材料が煮えたら、ご飯を加えて軽く混ぜる。
  • 十分冷ましてから犬に与える。

簡単に作るためのコツ

野菜は数種類が入った「冷凍ミックス」を使うと便利です。手軽に複数の野菜が一度に摂れます。その場合は、「犬に食べさせてはいけない野菜」が入っていないかに気をつけてください。「食べさせてはいけないもの10のリスト」【初心者向け】も、あわせて参考にしてください。