「え?犬にもストレスなんてあるの?」
犬は会社にもいきませんし、ご近所づきあいもしませんが、人間とは別の意味でやはりストレスにさらされる機会は多くあります。
- 犬にとってのストレスとは何か?
- ストレスが体に与える影響
- ストレスケアに役立つ手作りごはんの工夫
この記事では、ストレスが体に及ぼす影響、ストレス対策に接触的に摂取したい栄養素について解説していきます。
犬にとってのストレスとは?
犬にも多くのストレスがあります。以下に例を挙げます。
- 騒音(工事など)
- 雷、風、激しい雨などの自然現象の音や光
- 花火の音
- 適切でない気温(暑い、寒い)
- 運動不足
- 苦手な犬・人
- 苦手な場所(病院など)
- 引越しによる環境の変化
- 家族が増えた、減った
例えば、音に敏感な犬であれば花火の音、台風の音に怯えて恐怖を感じます。これは立派なストレスです。
また特定の場所が苦手な犬もいます。動物病院が嫌いすぎて、病院にいくだけで具合が悪くなる犬もいます。そのため病気で具合が悪いけれど、病院へ行くと更に悪くなるので行くのをためらってしまう、というケースもあります。
犬は基本的に「群れ」で行動する動物です。そのため周りに仲間がいないとストレスを感じます。
ストレス自体は悪いものではありません。適度なストレスは緊張感や集中力を引き出します。しかし、過度なストレスやそのストレスが長くかかりすぎると、体や精神に不調をきたす場合があります。
犬の性格を知り、何がストレスになるのか?を見極め、ストレスの原因を取り除くことが大切です。
ストレスに対する体の反応
ストレスを受けると体は自分自身を守るためにホルモンを分泌します。
体を防御するための反応なので、必要があって起こるものですが、場合によっては逆効果になる場合があります。
アドレナリン
「アドレナリン」はストレス反応の中心となるホルモンで、心拍数を上げ、血糖値を上げる作用があります。これは交感神経を興奮させ、敵と戦う、または獲物を捕らえるような「臨戦態勢」に体が入ることを意味します。
ところが高齢で心臓病を患っている犬の場合、ストレスによってアドレナリンが分泌されることで血圧が上がり、心臓発作を起こすことがあります。
コルチゾール
「コルチゾール」は血糖値を上昇させ、戦いや捕食の場面でのエネルギー供給をするホルモンです。
同時に、コルチゾールには免疫システムの働きを抑える作用もあるため、長期にわたってストレスを受けると病気にかかりやすくなるというデメリットがあります。
ストレスによる犬の行動の変化
ストレスを受けた犬は、以下の行動の変化や症状が現れる場合があります。
- 体の震え
- 食欲不振
- 下痢
- 体を過剰に舐める、噛む
- 攻撃性が高まる
- 無駄吠え
- 物を壊すなどの問題行動が増える
- トイレの失敗が増える
ストレスケアのための栄養素
ストレスの根本的原因を取り除くと同時に、以下の栄養素を積極的に取り入れるのがおすすめです。
- ビタミンB群
- マグネシウム
- カルシウム
- ビタミンC
特にビタミンCは「コルチゾール」分泌の際、大量に消費されます。
犬は自分の体内でビタミンCを合成できますが、ストレスがかかった状況下ではビタミンCの消費が激しいです。
美味しく食べてビタミンCを摂取できるよう、生鮮食品を活用しましょう。
ビタミンCを多く含む食材
野菜、果物類、ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類に多く含まれます。
特にイモ類に含まれるビタミンCはデンプンによって守られているため、加熱による損失が少ないのが特徴です。
野菜類では赤ピーマンが高い含有量を誇ります。
ビタミンCは水溶性のため、茹でる調理だと煮汁に溶け出してしまいます。効率よく摂取するには煮汁ごと食べる調理法がおすすめです。
また、加熱は最低限にし、生で食べられる野菜類などは生のままで食べるとビタミンCの損失を抑えられ、効率よく摂取できます。