犬のご飯=「肉!」というイメージですが、犬の手作りごはんには「魚」も使えます。
「え??犬に魚?」と驚く方もいますが犬のごはんに「魚」を使わないのはむしろ勿体無いですね。
この記事では「犬の手作りごはんに魚を使うべき理由5つ」をご紹介します。
- 魚は良質のタンパク源
- 魚は犬の体に良い「不飽和脂肪酸」の宝庫!
- 犬だって旬を楽しめる!「季節の魚」をどんどん食べよう!
- 小魚は丸ごと柔らかく煮れば「カルシウム補給」にぴったり
- 肉類にアレルギーがある犬は「魚」で代用してみよう
以下、解説です。
1:魚は良質のタンパク源
魚のタンパク質はアミノ酸バランスが良く、犬の体の中で効率よく利用できます。
2:不飽和脂肪酸の宝庫!
魚には健康維持に有益な成分が豊富。特に不飽和脂肪酸のDHA、EPAは魚の油脂に特有な成分。
DHA
魚類の油脂に豊富に含まれる。
- 動脈硬化、高血圧、痴呆の予防
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下
EPA
- 抗血栓作用
- 脳卒中、高血圧、動脈硬化の予防
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下
- アレルギー症状の改善
DHA、EPAについては「脂肪酸」でも詳しく解説しています。
3:魚で犬も「旬」を楽しもう!
四方を海に囲まれた日本では、季節ごとに多くの種類の魚を楽しめる。
旬の魚は栄養価も高い。
例えば産卵期前の秋に、旬を迎える魚は脂乗りが良く、身が締まっている。
魚の旬は専用のカレンダーが提供されている。地域ごとに違うので、自分の住んでいる地域の「お魚カレンダー」を検索してみると良い。
参考:北海道お魚図鑑
初心者が扱いやすいのは、鮭、ニシン、さんま、イワシ、鯖、鱈など。
4:小魚は骨まで柔らかく煮て丸ごと「カルシウム源」に!
イワシ、さんまなど小型の魚は筒切りにして骨まで柔らかく煮ると、丸ごと食べることができる。
骨ごと食べたい場合は圧力鍋の使用がおすすめ。短時間で魚を骨までほろほろに柔らかくすることができる。おすすめはフィスラー社のビタクイック。
カルシウムを小魚で取るメリット
さんまにはビタミンDが豊富に含まれている。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、血中カルシウム濃度を高めます。
カルシウムはある程度、血中濃度が高くないと骨に定着しません。
小魚を骨ごと食べると、カルシウムとビタミンDを同時に摂取できるので、骨を丈夫にするのに役立ちます。
サンマを圧力鍋で加圧し、骨ごといただくレシピを紹介しています。合わせてご参考に。
5:肉類のアレルギーがあって、合うフードがみつからない!魚で代用。
獣肉類にアレルギーがあり、一般的な市販フードが利用できない。
「魚ベースのフードを利用したいが、種類が少なく価格も高い、犬は不満そう」
そんな悩みを抱える飼い主さんには「魚をベースに手作りごはん」がおすすめ。
肉類はタンパク質の供給源になるので肉が食べられないと不安、という場合でも魚からしっかりタンパク質は摂取できます。
市販のフードで全く獣肉類を含まないものは非常に少ない。肉類にアレルギーのある飼い主さんは、数少ない魚ベースのフードを求めて苦労します。
それであればいっそのこと「魚を中心とした手作りごはん」で家庭での調理に切り変えるのがおすすめです。
自分で材料を選ぶ手作りごはんであれば、アレルギー食材を完全排除で作れるので安心です。
何より数少ない獣肉類不使用の市販のフードと比べると手作りごはんの方が低コストで済むケースが圧倒的に多いです。
魚はスーパーで手軽に買えます。
犬に魚を食べさせることが増えると、海の近くの鮮魚市場に足を伸ばしてみようか?など探す・選ぶ楽しみも増えます。
アレルギーだから…と悩むのではなく「だったら魚を美味しく調理して犬に食べさせよう!」と方針を変えることで、飼い主さんも犬の食事に楽しく向き合えます。
最後にまとめ:魚は犬にとってメリットいっぱい!ぜひ食べさせて
魚は栄養学的にも、味的にも優れた食材です。
与える際の注意点は「硬い骨は必ず除く」。
圧力鍋で骨まで柔らかく、という特別な調理を除き、魚の骨はとってから犬に与えましょう。
生で与える際には「アニキサス」などの寄生虫に注意。これは人間でも増加傾向にある食中毒です。人間のお刺身用として販売されている物にも稀に潜んでい流ので注意が必要です。
「アニキサス」は加熱、または冷凍と死滅します。お刺身を与える場合は冷凍されたものを選ぶと安全です。
犬におすすめの魚についての解説はこちら。
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