手作りごはんの適切な量は、犬によって違います。
そのためグラム数やカロリー計算ではなく、犬の体型・体重の増減をみながら調整するのが正解です。以下、具体的に解説していきます。
人の食事量も体重の増減で決める。犬も同じ。
人の場合も体重が増えれば食事量を減らしてダイエットします。逆に体重が減ってきたら食事量を増やします。
今この記事を読んでいる飼い主さんご自身の食生活と、体重の関係を考えてみてください。
太った→食事量を減らす
痩せた→食事量を増やす
その際、1日の摂取カロリーや栄養素の量まで、事細かに計算する人は少ないはずです。
せいぜい「脂身はカロリーが高いから、ロースはやめて脂肪分の少ないササミにしよう」「ごはんは糖質で太りやすいから控えめにしよう」という風に、アバウトに食事量を調整しているはず。
犬も同様と考えてください。
器の大きさで、手作りごはんの目安量を決める
そう言われても、初めて犬の手作りごはんに取り組む人は「それでは不安」と感じることでしょう。
そこで簡単な量の目安をご紹介します。
犬の頭に帽子をかぶせるところをイメージしてみましょう。
それと同じ大きさのフードボウルに手作りごはんを2/3程度盛り付けるところをイメージしてください。これが1回の食事量になります。
体型を見ながら食事量を調整
まず手作りごはんを2週間程度続けてみます。
体型に変化がなければ食事量は適量です。
適切な体型がどうかのチェック方法を以下に解説します。
犬のボディコンディションスコア(BCS)を参考にする
ボディコンディションスコア(BCS)は犬の体型評価に使用されます。
理想体型は:
- 体脂肪率15%〜24%
- 肋骨の上にうっすらと脂肪が覆っている
- 脂肪の上から肋骨の上に触れられる
- ウエストに適度なくびれがある
- 横から見るとお腹に凹みがある
イラストでBCSを見られるサイトをご紹介するので、こちらも参考に。
→ ぽっちゃりは短命?愛犬の体重管理の大切さ(ロイヤルカナン)
手作りごはんを続けてみて、犬の体型が理想的にキープできていれば問題ありません。
手作りごはんで栄養が、ちゃんと足りているか心配
極端に偏った食事内容でなければ、犬が栄養不足になることはありません。
基本の食事内容は肉・魚類(1):主食(1):野菜類(1)の割合です。
1日何gという基準値があれば安心、という人も多いですが、犬によって活動量、栄養を吸収する能力は異なります。必要なエネルギー量も変わってくるため、必要な食事量をグラム数だけで算出するのは無理があります。
多くの普通の飼い主が手作りごはんを実践している。
犬の手作りごはんは、家庭で作る日常ごはんという位置付けです。
多くの人が栄養の専門家でなくとも自分で食事を作り、問題なく健康に暮らしています。犬も同様です。基本の食事内容を守り、色々なものを偏りなく食べさせることで犬も健康に暮らせます。
実際に世の中の多くの犬の飼い主がて作るごはんを作り、犬に食べさせています。
そうした様子はブログやSNSでも公開されています。そうした人たちがどんなものを食べさせているか、犬たちの様子はどうか、を参考にしてみるのもおすすめです。
結論:犬の体型を見ながら適量を探る。
犬に合わせた食事量は、飼い主さんが犬の体と向き合い時間をかけて探っていくものです。基本を守れば栄養の偏りも、栄養の不足も起こりません。
まずは実際にやってみて、犬をよく観察することから始めてください。
書籍を参考にするのもおすすめです。