「犬の食事をドライフードから手作りごはんに変えてみた。そうしたらなんだか嬉しくなさそう」
「手作りにしたらあまり食べない。どうやったら食べてくれる?」
手作りごはんに切り替えた際、犬がご飯を食べない。これは時々起こります。
犬がご飯を食べないと、心配ですよね。
「私が作ったご飯、やっぱり初心者だから何か間違っているのかも?」
そんな不安を感じた時、どう考え、どう対応したら良いのでしょうか?
まずは「犬の食欲」をコントロールする要因から原因を探っていきましょう。
この記事では以下の2つの視点で考えていきます。
- 犬の「食べたい!」は何で決まる?嗜好性の話
- 犬の「性格」によるものかも?
犬の「食べたい!」は何で決まる?
犬にとって「美味しそう」「たべたいな」と感じる要素について、あなたはご存知でしょうか?
私たち人間の場合は味や香りはもちろんですが「見た目」「いろどりの美しさ」「食事をする場所の雰囲気」「誰と食事をするか」といった要因に左右されます。
犬の場合はどうでしょうか?
犬の場合まずは「匂い」!
犬の食欲をそそる第一の要因は「匂い」です。
犬は嗅覚が特別優れた生き物です。そのため食事に関してもまずは「匂い」の刺激に反応します。
市販のドライフードはこの犬の性質に合わせて「食いつきを良くするための工夫」がなされています。犬が美味しそうな「匂い」を前面に出した加工がされていることがほとんどです。
ドライフードの多くが「肉」をイメージさせる強い香りを持つのはそのためです。
「匂い」は犬の食欲をそそる最大の刺激です
食事の中の「脂肪」が美味しさの要素
最近は人間の食事もヘルシー志向で「脂肪」は避けられる傾向にあります。
しかしながら脂肪は本来、私たちにとって「効率の良いエネルギー源」。そのため脂肪を含む食品を「おいしい」と感じるのは本能です。
犬も食事の中に適度な脂肪が含まれることを好みます。
脂肪が少ない「ささみ」よりも、適度な脂肪分がある「ロース肉」の方がおいしいと感じる人も多いはず。犬も同じと考えてください。
犬は脂肪が適度に含まれた食事の方が、美味しく感じる。
犬が手作り食に切り替えた際に「食べない」は良くあること
ドライフードと比較すると、手作りごはんは味つけなしのシンプルなメニューです。
そのためドライフードの強い香りや脂肪分に慣れている犬の場合、手作りごはんを淡白に感じて食べたからない場合があります。
ではこうした場合、どうしたら良いのでしょうか?
香りの良い素材をプラスしてみる
ごま油は独特の香ばしさを持つ油です。犬も好む場合が多いです。
犬の食事に少量「ごま油」をプラスすることで犬が食事に興味を持ち、食べ始めるケースがあります。
ごま油は市販のものでOKです。小型犬の場合はティースプーン 1/2杯程度のごく少量からスタートしてみましょう。
煮る→焼く、炒めるへ調理法を変えてみる
焼く、炒めることで美味しそうな香りがたち、犬がその匂いにそそられ食欲が増します。
香りは犬の食欲をそそる重要ポイント!香りが良くなる工夫をしてみよう。
目新しいご飯を警戒する、それは性格です。
犬には「新しいご飯に興味を持ち、物珍しさから食べる」タイプもいれば「新しい食事を警戒し、食べない」タイプもいます。
後者は小型犬に多く見られます。
警戒心は犬自身が自分を守るために身につけているものです。決して悪いものではありません。
新しい食事に切り替えて、少し時間が必要なだけです。
こういう場合、いきなり手作りごはんに変えるのではなく徐々に移行する方法がおすすめ。
ドライフードに茹でた野菜や肉を少量トッピングし「ドライフード以外の食事に少しずつならす」ところからスタートしましょう。
犬が食べないのは「新しいご飯を警戒しているせい」かもしれません。決して飼い主さんの作ったご飯が間違っているわけではないので、おおらかに構えて少しずつ慣らしましょう。
まとめ:手作りごはんを食べない犬。まずは原因を探ろう。
- ドライフードと比べて手作りごはんはあっさりめ。
- これまでのドライフードに慣れていた犬には淡白に感じる場合も。
- 香りの立つ素材や調理法で、犬の食欲をそそろう!
- 性格的に新しい食べ物を警戒する犬もいる。焦らず時間をかけよう!