犬の管理栄養士アドバンス| 諸橋直子です。犬の手作りごはん動画を上げましたのでご紹介します。
動画の方でもお知らせしていますが、我が家の16歳黒ラブ・ぐりが12月16日、天寿を全うし旅立っていきました。
亡くなる3日前にも庭から脱走し、飼い主に捕獲され、抱きかかえられて家に戻されるというマイペースっぷりでした。
ぐりは手作りごはんを通して、実によく食べ、沢山の種類の食材を、様々な場所で食べた犬でした。
いなくなってしまったことは寂しく、空いた穴は大きいです。しかし寿命を最後まで使い切り、立派に旅立っていったので生きている人間があまり落ち込みすぎるのもどうか、と思う次第です。
ぐりの良いところ、楽しかったことを思い出すようにし、手作りごはんの良さや楽しさを、今後もメルマガや動画、サイトを通して発信していきたいと思っています。
なので引き続き、このサイトを応援していただけるととても嬉しいです。
そんなわけで今日は、「砂肝」についてお話ししようと思います。
犬の寿命は何で決まる?体重管理はひとつの大きな要素
ぐりが亡くなった際、たくさんの方から「ぐりちゃん、長生きでしたね!」とお声をかけていただきました。
確かに、大型犬ラブラドールの16歳は長寿の部類に入ります。
そもそも私自身がこのOffice Guriを始めたきっかけが「ぐりを元気で長生きさせたい」というシンプルな願いが発端でした。
では、犬を長生きさせる要因とはなにか?
実は、犬は人間ほど研究されているわけではないので、人間ほど、何が寿命に影響するか?がはっきり調べられているわけではありません。
なので「おそらくこれも影響している」レベルの話になりますが
- 体重管理
は、かなり大きなポイントを占めます。
これはシニア用のフードがどう設計されているか?を参考にするとわかりやすいのですが「低脂質・低カロリー」をうたう製品が多いです。
老犬期に入ると、一般的に代謝が下がり、筋肉が減る傾向が見られます。そのため、成犬期と同じカロリーを摂取していると太ってしまう心配があります。
老犬の肥満は関節や心臓に負担になることは「自明の理」。なので、ウエイトコントロールをしっかりしましょうね、というのは正しいです。
病気には様々な原因があります。体質的なもの、遺伝的なものついては、飼い主個人の力ではどうしようもありません。
でも「体重」についてはどうでしょう?
食事を適切にコントロールすることで、適正体重を保つことは家庭でもできる範囲の健康管理と言えます。
では、手作りごはんの場合、この「体重管理」をどの方向から捉えればいいのでしょうか?
そこで登場するのが、今回動画で取り上げた「砂肝」です。
低脂肪の鉄分が豊富!健康な体づくりにおすすめの「砂肝」
砂肝って、ちょっと特殊ですよね。
焼き鳥屋さんで食べるくらいしか、普段口にする機会はないかもしれません。レシピサイトを検索しても、砂肝のメニューは少ないです。
一方で、あのコリコリとした食感が好き!という人も多く、炒めものからアヒージョまで、楽しみ方も意外に多いのが砂肝。
実は「高タンパク、低脂肪」で犬にも向いたヘルシー食材であることをご存知でしょうか?
主な栄養素を挙げてみると:
- タンパク質
- ビタミンB12
- ナイアシン
- 鉄
- 亜鉛
など、タンパク質の他、ビタミン、ミネラル類も多く含みます。
薬膳では「胃もたれ、腹痛、腹部の膨満感解消」に役立つ食べ物として扱われる砂肝。
我が家では、薄くスライスして軽く炒め、チンゲン菜と併せて、あんかけにしました。
温めのごはんに乗せて、少し温かい状態で食べてもらったのがこちらの動画になります。
犬たちが住む北海道札幌市は連日氷点下。人間も寒いですが、犬も寒いはず。
なので、少しだけ温かいごはんを犬に食べてもらっている次第です。
我が家の犬たちは8歳、11歳といずれもシニア期に入っています。手作りごはんの食材選びも、「美味しくて、ヘルシー」を意識する年頃になりました。
その点、砂肝は、ちょっと珍しいけれど、犬も喜ぶヘルシー食材として重宝している次第です。
健康を意識しつつ、手作りごはんを楽しもう
犬の食事の選択肢は色々あります。
ペットフードもよし、手作りごはんもよし。その併用もよし、どれが正解、はありません。
フードは常に進化しており栄養面、味付けについてもどんどん美味しく、改良されています。
同時に、手作りごはんもどんどん新しいアイデアやレシピが世の中で生まれています。なので興味のある方はぜひ、犬のごはん作りを楽しんでほしいと思います。
Office Guriではオンラインで学べる「愛犬の薬膳講座」を開講しています。
手作りごはんをより楽しみたい、レパートリーを広げたい、健康を意識したごはん作りを極めたい、そんな飼い主さんはぜひご参加くださいね。