糖質は犬の体を動かすメインとなるエネルギー源です。脳、神経の働きを正常に保つためにも必要な栄養素です。
糖質
糖質はご飯、パン、イモ類などに多く含まれます。単糖類、二糖類、多糖類などの種類に分かれます。
糖質は体内で消化され、グルコース(ブドウ糖・単糖類)としてエネルギーとして利用されます。
糖質はどの種類でも、体内では最終的にグルコースとして代謝が行われます。
グルコースは血液に乗って全身をめぐり、細胞や神経組織、赤血球などに利用されます。生物の生命維持に欠かせない物質です。
余剰の糖質は脂肪となり蓄積される
糖質は素早くエネルギーに代わる利用効率の良いものですが、一度に過剰摂取すると脂肪として蓄積されます。
犬に糖質を与えてはいけないか?
犬は糖質を含んだ食事にも十分適応しています。消化、吸収も問題なく行えます。与えてはいけないというものではありません。
犬はタンパク質、脂質もエネルギーとして利用しますが、糖質はすぐにエネルギーに変えることのできる効率の良いエネルギー源です。
犬に糖質を与えると「がん」の原因になる?
がん細胞は糖質をエネルギー源とするため、犬に糖質を与えると「がん」の原因となる、または「がん」の信仰を早めるという説がありますが、これは明らかな誤りです。
体内では「がん細胞」に限らず、正常な細胞や神経細胞、赤血球なども糖質=グルコースをエネルギー源として利用します。全身に酸素を運ぶ赤血球はグルコース以外はエネルギー源として利用できません。
そのため、栄養学的に誤りである「糖質断ちは、がん細胞に打撃を与える」「糖質を与えると、がんの直接の原因となる」を信じて極端な糖質制限を行なった場合、体の他の正常な細胞までもエネルギー不足に陥る危険があります。
極端な糖質制限は筋肉を減らす=糖新生(とうしんせい)
体内で極端に糖質が不足した場合、体は生命維持に必要な糖を自ら生み出すよう働きます。その再起利用されるのが体内の「タンパク質」です。タンパク質でできた筋肉を減らし、そこから糖を生み出そうとする作用が起こります。
これを「糖新生」と呼びます。
筋肉を減らすことは体の動きを制限し、代謝を下げ、これらは全て健康上のデメリットにつながります。
誤った健康情報は返って犬の健康を害するので注意が必要です。
糖質を多く含む食品
ご飯、うどん、パスタ、パン、イモ類、果物などに多く含まれます。